暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~In this, an affair is settled……?~
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
要だ?」

『エンジン2基のB737.350ならば…2450mは必要だろうな』

「よし、分かった。そこの風速は?」

『レキ、学園島の風速は?』

『―私の体感では、5分前に南南東の風。風速41.02m』

「じゃあ武藤、風速41mに向かって着陸すると、滑走距離はどれくらいだ?」

『まぁ……2050ってところだ』

ハァ……ちょっとあれだな、

「ギリギリか―」

「彩斗、どうすんのよ。東京にそんな直線道路はないわよ?」

「武偵高の人工浮島(メガフロート)の形は覚えてるか?縦2km、幅500mの長方形だ。対角線上で2051mはとれる」

『だが、彩斗っ……!』

「大丈夫だ、学園島じゃない。空き地島に下りるんだよ」

『…お前ってヤツは本当に―』

武藤とキンジの呆れた声が聞こえてくる。

『―人工浮島に……か。でもな彩斗、あそこはほんっとーにただの浮島だ。誘導装置すらない。おまけに視界は暴風雨で最悪、そんなとこに着陸なんて―ムリだ』

「ムリ・疲れた・面倒くさい。この3つの言葉は人間の持つ無限の可能性を押し留める良くない言葉。……そうだろ、アリア?」

「みゅっ?」

みゅっ?じゃねえよ。
いきなり話題を振られてびっくりしたのか―キョトンとしてる。人の話を聞け。

「まぁいい。武藤、当機はこれより空き地島に着陸する」

『ちょっ……待て!空き地島は雨で濡れてる!2050じゃ停止できないぞ!』

「それはこっちで何とかする」

『〜ッ!勝手にしろ!!』

叫ぶと、武藤はキレたのか―みんなに怒鳴り散らして、電話を切ってどこかに行ってしまった。

―あと3分。 俺は機内放送で、乗客らに告げる。

『皆さま、当機はこれより―緊急着陸を行います』


さぁ、東京湾だ……

(そろそろ人工浮島も見えてきていいハズだが―)

俺の頭が結論を出してしまう。

不可能、と。

(分かってたが、ここまで見えないとは…………だったらどれだけ被害を少なく、墜落させるかだな―)

俺の顔から悟ったのか、アリアが言った。

「彩斗、あんたなら出来る。出来なきゃいけないの。あたしだってまだ―ママを助けてない!死ぬ訳にはいかないの!こんなところで死ぬハズがないわ―!」

次の瞬間、

―空き地島に光が……!

『おい彩斗!聞こえてるか!?』

「―武藤!?」

『オレ、車輌科(ロジ)で一番デカイモーターボートをパクっちまったんだぞ!装備科(アムド)の懐中電灯も無断で借りてきたんだ!』

武藤の言葉に続けて、第2次回線、3次回線と割り込んでくる回線があった。


『―彩斗、機体はもう見えてる!』

『もう少
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ