~In this, an affair is settled……?~
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要だ?」
『エンジン2基のB737.350ならば…2450mは必要だろうな』
「よし、分かった。そこの風速は?」
『レキ、学園島の風速は?』
『―私の体感では、5分前に南南東の風。風速41.02m』
「じゃあ武藤、風速41mに向かって着陸すると、滑走距離はどれくらいだ?」
『まぁ……2050ってところだ』
ハァ……ちょっとあれだな、
「ギリギリか―」
「彩斗、どうすんのよ。東京にそんな直線道路はないわよ?」
「武偵高の人工浮島の形は覚えてるか?縦2km、幅500mの長方形だ。対角線上で2051mはとれる」
『だが、彩斗っ……!』
「大丈夫だ、学園島じゃない。空き地島に下りるんだよ」
『…お前ってヤツは本当に―』
武藤とキンジの呆れた声が聞こえてくる。
『―人工浮島に……か。でもな彩斗、あそこはほんっとーにただの浮島だ。誘導装置すらない。おまけに視界は暴風雨で最悪、そんなとこに着陸なんて―ムリだ』
「ムリ・疲れた・面倒くさい。この3つの言葉は人間の持つ無限の可能性を押し留める良くない言葉。……そうだろ、アリア?」
「みゅっ?」
みゅっ?じゃねえよ。
いきなり話題を振られてびっくりしたのか―キョトンとしてる。人の話を聞け。
「まぁいい。武藤、当機はこれより空き地島に着陸する」
『ちょっ……待て!空き地島は雨で濡れてる!2050じゃ停止できないぞ!』
「それはこっちで何とかする」
『〜ッ!勝手にしろ!!』
叫ぶと、武藤はキレたのか―みんなに怒鳴り散らして、電話を切ってどこかに行ってしまった。
―あと3分。 俺は機内放送で、乗客らに告げる。
『皆さま、当機はこれより―緊急着陸を行います』
さぁ、東京湾だ……
(そろそろ人工浮島も見えてきていいハズだが―)
俺の頭が結論を出してしまう。
不可能、と。
(分かってたが、ここまで見えないとは…………だったらどれだけ被害を少なく、墜落させるかだな―)
俺の顔から悟ったのか、アリアが言った。
「彩斗、あんたなら出来る。出来なきゃいけないの。あたしだってまだ―ママを助けてない!死ぬ訳にはいかないの!こんなところで死ぬハズがないわ―!」
次の瞬間、
―空き地島に光が……!
『おい彩斗!聞こえてるか!?』
「―武藤!?」
『オレ、車輌科で一番デカイモーターボートをパクっちまったんだぞ!装備科の懐中電灯も無断で借りてきたんだ!』
武藤の言葉に続けて、第2次回線、3次回線と割り込んでくる回線があった。
『―彩斗、機体はもう見えてる!』
『もう少
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