第24話 ドクツ第三帝国、崩壊の序曲 Ev08
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ンに勝利した祖国戦争に擬えて、この戦いを大祖国戦争と名付けた。
モスクワまで追い詰められ大怪獣ニガヨモギに助けられた不甲斐ない将校を更迭し、
ロシアン王国時代からの名将ジュザン・ジューコフをシベリアから呼び戻し元帥とする。
ジェーコフ元帥はドクツ軍がロシアン平原より撤退すると、
カテーリングラードの防衛ラインを整え、かつてない規模の艦隊をジャイアンに送り込む。
対するマインシュタイン元帥は不退転の決意で精鋭艦隊を率いて迎え撃つ。
ドクツ軍を悩ましたのが、ソビエト軍の焦土戦術とパルチザン(ゲリラ兵)の存在だ。
宇宙国際法を無視した宇宙空間からの惑星攻撃による生活インフラの破壊によって補給が寸断。
ただでさえ滞っていたドクツ軍の兵站は麻痺し、疲弊し身動きの取れなくなった艦隊は包囲される。
ジェーコフはカーテリンから命じられた役割を果たす。
「共有主義の素晴らしさを理解しない、ファンシズムどもを殲滅せよ」
後に欧州星域では史上最大の宇宙戦と呼ばれることになる大決戦を制したのはソビエトだった。
ドクツ主力艦隊は全滅――
マインシュタイン元帥は士官を脱出艇に乗せた後に火を噴く艦と共に宇宙の底へと沈む。
「アドルフ総統閣下と、ドクツ第三帝国に栄光あれ!!」
その最後は開戦前の演説と共に脱出した兵士から本国ベルリンへと伝わる。
報告を受けたエイリス、ガメリカ、大日本帝国、イタリン、亡命オフランスの軍首脳は、
欧州戦線の天秤が連合側に大きく傾いたことを知る。
芸術発明家提督のVTVNは、この報告を受けたときの心境を変奏曲「崩壊」の序曲として残した。
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