第24話 ドクツ第三帝国、崩壊の序曲 Ev08
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りとりしてるらしい」
「オットー少佐ですか、ヨーロッパでもっとも(巨乳好きで)危険な男と呼ばれていますね」
「ああ、どう危険なのかは謎だが、中々に優秀な人物の様だな」
「北アフリカ方面はイタリン軍に任せて、遊撃戦に切り替えては?
今より弾薬の消費は軽減できるかと?」
「おいおい、高速航行での遊撃戦には、どれだけの燃料が必要か分かっているのか?」
「あっ……し、失礼しました」
「弾薬も燃料も無くなれば自慢の艦も鋼鉄の棺桶だ。
ドクツの軍事ドクトリン電撃戦の胆は兵站にこそありか……その通りだな」
「誰の言葉ですか?」
「戦場でアプフェルザフトを愛飲する変わった提督さ」
「林檎ジュースをですか? それはまた可愛いですね」
「副官、忠告しておくが……
もしも林檎ジュースを愛飲する提督に会う機会があっても、
その言葉だけは本人の目の前で言うなよ?」
「えっ?」
「下手すれば死ぬより後悔するかもしれんからな」
「あ、はい」
(伏見、北アフリカが落ちればアプフェルザフトも輸入できなくなるぞ。
少しでも先輩だと慕ってるならアラビアまで進軍してくれれば、こちらも助かるのだがな)
――――ジャイアン星域、マインシュタイン艦隊――――
「マインシュタイン閣下、ジャイアンへの兵力終結が完了しました」
「ご苦労。シュテティン提督はベルリン星域の最終防衛ラインを任せる
北欧に残っている戦力も全て最終防衛ラインまで下げろ」
「はっ! それにしても……本国はもう少し兵力を集められなかったのか」
「いうな。宣伝相も総統代行として出来る限りのことはやっている」
アドルフが倒れてからしばらく経った。
なんとかドクツ国内の体勢も固まり、本星ベルリンでは当初の混乱も収まって来ている。
お陰でアドルフがいない状態でも最低限度の軍事・経済が回るようになっていた。
しかし生産量は最盛期の半分に過ぎない。軍需に至っては40%を下回る。
ドクツの奇跡の復興は、やはり天才アドルフの力が大きかった。いや大きすぎたのだ。
「しかしソビエトの主力艦隊は現状で我々の三倍、
相手はシベリアから呼び戻されたジューコフ元帥と聞いてますが?」
「……勝つとも。
それともシュテティン提督は私がジューコフ殿に劣るとでも?」
「い、いえっ! 私は鋼鉄の灰熊こそ、世界最高の指揮官だと信じております!」
「ふっ、鉄の女と呼ばれる期待の若手戦術家に、昔気質な軍人がそう評されるとは光栄だ」
「あぅ、そんなっ……私は元帥を敬愛しておりますので……当然です」
「元気になられた総統閣下に赤化された雪原を見せるわけにはいかん」
「わかりました。で
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