第四十四話 スパイ大作戦
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還兵に混じって居た場合、明確な敵対行為です、
此により懲罰行動をとれるのです、
更に以前言ったように臣民に叛徒共への幻想を打ち砕く事と成りましょうし、
叛徒共にも政府と軍の真義を踏みにじった行為は幻滅に値するでしょう」
まあ恐らくは偽諜報員をだして誤魔化すか言論統制すんだろうけどね、
此方の臣民に対するパフォーマンスと同盟に対する幻想を薄れさすのがメインだからね。
「最終的には叛徒に懲罰行為を行うに値する理由付けが出来、
内務省と社会秩序維持局の首根っこを押さえる事が出来るわけです、
なんと言ってもお父様の勅命を無視するのですから、
大逆罪や反乱罪も十分適用できますよ」
おー皆唖然と取られています。
「なるほど聞けば聞くほど恐ろしい策じゃ、テレーゼが我が娘であって良かったぞ」
「ホッホ、テレーゼ様はルドルフ大帝以来の大器かも知れませんな」
「この策は自分は行われたくありません、勝てる気がしません」
皆私をもて笑ってます、ええそうですよ、性格超悪いですよ、腹黒です。
まあ同盟よある意味ご愁傷様。
■オーディン ウルリッヒ・ケスラー
本日の定例会議でごく普通に時間が過ぎるはずが、
テレーゼ様の策略を聞いて自分の策略は未だ未だ全然敵わないと身に染みて自覚した。
通常の捕虜を使うのではなく、彼処まで叛徒を落とし入れるとは、
テレーゼ様を敵にした叛徒共が些か気の毒に感じてきた。
内務省も社会秩序維持局も良い面の皮だ、
我々を出し抜いたつもりが、完全に首根っこを押さえられるのだから。
とても私には彼処まで真似できない、テレーゼ様こそ謀略の天才と言えよう。
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同盟涙目。
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