第四十四話 スパイ大作戦
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は悲惨きわまりないそうですね」
「ご存じでしたか」
原作知識で知ってるんだけどね。
「ええ、この為に調べました、叛徒の俘虜は食料も少なく死者が出ても食料を減らされるのを嫌がり、
死者を生きている事にして誤魔化しているようですね、
其処へ100万人帰れるとしたら、そして死んでいる者が帰還リストに載っていたら、
彼らはどうするでしょうか?」
「死者に成りすます訳じゃな」
「お父様正解ですわ、死者に成りすまし帰還する、
当然帰還後に行われる、IDや網膜チェックに引っかかりますよね、
すわ思うでしょう此奴等こそ諜報員だと、
そして取り調べをしても元々諜報員では無いので何も出ません、
出るのは嘘をついて帰国したけと言うだけです」
「必死に帰ってきた帰還兵はどう思うでしょうか、自国民すら信用しない政府や軍、
きっと彼方此方で話すでしょうね、向こうには言論の自由とやらがあるらしいので、
新聞等に書きまくられるでしょう、そうすれば叛徒共にジワジワとダメージを与えられるのです」
まあ同盟も検閲をしてるから、握りつぶされるのが関の山だろうけどね。
アッテンパパ辺りならスッパ抜きそうだけどね。
やらないより遣った方が良い。
「その為にも、わざと死者が名簿にいるように工作をして下さい、
恐らく俘虜達は思った通りに動いてくれるでしょう」
「なるほどそう言う手もあるのじゃな」
「中々に面白き手だと存じます」
「更に其の策が効いてくるのが、
その後です叛徒が我々の帰還兵の中に諜報員を入れてくるのはほぼ確実です」
「そうでしょうな、100万ならば確実に入れてきます」
「そして第一が絡まってくるのです、帰還兵は恩赦を受けたのも関わらず、
内務省と社会秩序維持局により家族諸共拘束の可能性有り、
魔の手から守る為に奴らが手が出せない、ローエングラム領へ移住させる」
「うむうむ」
「そうすれば一カ所に固まる為に監視がしやすくなります、
その結果ローエングラム領より外へ出ようにも直ぐに判ってしまします、
諜報活動しようにもローエングラム領では最新技術等は手に入りません、
その結果どうしてもローエングラム領から出るか、
最初からローエングラム領へ行かないかの選択になります」
「そうすれば、オーディンに居ても監視が非常にしやすい人数になるでしょう。
また内務省や社会秩序維持局が不安分子だと喜んで捕まえてくれるでしょう。
こういう時に利用しないで、何の為に俸給を払っているのか判らなくなります」
「内務省と社会秩序維持局まで利用するとは天晴れじゃ」
「そしてです、救恤品を叛徒上層部がネゴババしたとしても、
『其れは現場が勝手にした事です』と言い逃れをしてくるでしょう、
逆に諜報員が帰
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