第四十四話 スパイ大作戦
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第五はぶっちゃけキルヒアイス対策なんだけどね。
身分が違うからアンネローゼと釣り合わないと思う、
しかし自分が貴族だったら釣り合うんじゃないかと、
淡い期待を心に持ちながらもだえ苦しむキルヒアイス絵になるじゃないですか。
しかもその事で、ミスを起こす可能性も出てくる訳です。
第七は私と母様に対する危険度を減らす為です、
更にラインハルトに協力する貴族が出た場合でも原作より少なくなる可能性が高くなる事。
ラインハルトに対する敵意が凄まじくなりますね。
第六はまあ何とも言えませんが、味方を多く作っておけば其れなりに役に立つと言う事ですね。
さて父様や爺様、ケスラーの話を聞きながら、考えを纏めたので発表しますかね。
「お父様宜しいでしょうか?」
「テレーゼどうした、ケスラーの報告に何か有るのか?」
「はい、先ほどの報告を元にして、お聞き頂きたい事がありますのでお願いします」
皆聞く準備を整えましたね、ケスラーはメモの用意をしましたね。
「三、四、五、七、八については、そのまま現在の方向で動けば良いと思います」
「六についてはまあ、いま8歳ですから追々と言う事で」
「歯切れが悪いの」
父様、じい様、ケスラー笑いを堪えてるじゃないですか。
笑うなら笑って下さい。
「もっとも注意すべきは二番です」
やはり、一番が大事じゃないのかと見てますね、違うんですよ今回はね。
「一番ではないのかの?」
「違います、軍や諜報部門そして此処もですが動きを見るに、
叛徒共に帰す俘虜の中に諜報員《スパイ》を紛れ込ませようとしているようですね。
其れを全て止めて下さい。
100万人1人残らず叛徒共の俘虜にして下さい」
「テレーゼ様俘虜交換は双方が工作員や諜報員を進入させるチャンスなのです」
そう思うよね、けど敵も同じ事考えてるなら、捕まる確率も上がるじゃない。
「確かにそうでしょう、しかし捕まる可能性が有るのです」
「以前のような少数であれば捕まりますが、今回は100万人です紛れ込むのに容易と存じますが」
ケスラー確かにそうだよ、けどね今回は駄目なんだよ。
「そうです其れは判ります、だからこそなのです、
今回の俘虜交換の大儀を考えて下さい」
皆考えてますね。
「もしや陛下のお慈悲として陛下の人間性をアピールなさると言う事かな」
爺様正解ですよ、頷きます。皆判ったみたいです。
「つまりです、折角お父様がお慈悲を持って救恤品下賜と俘虜交換で帰還兵を恩赦するのにもかかわらず、其れを諜報員潜入の手段としてつかったと判れば折角の努力も水の泡です、
下級貴族や平民の支持を受けられなくなります」
考えて無かったような顔してますね。
「そして此は大事な事ですが、叛徒共の俘虜の生活
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