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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五話
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小さく首を傾げるメリアに手に持っていたお弁当を渡してそう言う。
今更だけど、メリアってあんまり食べる所見たことないから少食なのかな?
「お弁当……あり、がとう……」
「うん、どう致しまして。でも、ちゃんと食べないと身体壊しちゃうかもしれないから、頑張るのも十分だけど、気をつけないと駄目だよ」
「ん……うん……」
メリアの言葉にそう言った後、そっとメリアの頭を撫でると、心地良さそうに目を細めるメリア。
最近分かったけどメリアは頭を撫でてあげると嬉しいらしい。
「………………」
――……そしてその近くにカノンノが居ると、カノンノが大層不機嫌になるのもよく分かった。
――――――――――――
あの後、メリアはルビアやウィル達と一緒にオルタータ火山の調査に向かった。
で、僕は現在……
「いや、なんか、本当にすみません」
「別にぃ……何で衛司が謝るのかなぁ」
甲板で依然不機嫌なカノンノに全力で土下座していた。
プライド?此方の世界に来てオタオタに負けたあたりでどこかに行ったよ。
「いや、それは、その、本当にすみません」
「もう……別にいいよ。どうせ、衛司の事だから絶対分からないだろうから」
カノンノのやけに意味深なお言葉に首を傾げてしまう。
……どういう事だろ。
「……むぅ。衛司のせいで今日はあんまり思い付かないや」
「本当に酷い言いようだね…。思い付かないって……?」
「ぁ、衛司には言ってなかったっけ。えっと、これの事なんだけど……」
そう言ってカノンノが差し出してきたのは少し大きめなスケッチブックであった。
手にとって開いてみると…此方の世界ではまだ見たことのない風景の絵が書かれていた。
「……この風景、見たことある?」
「……残念ながら、わからないよ」
「衛司もかぁ。メリアもそうだったけど、記憶の手掛かりになるかと思ったんだけど……」
僕の返答に残念そうな表情を浮かべるカノンノ。正直な話、この風景は僕が元いた世界でも此方でも見たことのない風景であった。
「…なんかごめんね」
「ううん、気にしないでいいよ。……私もね、この風景を実際に見た事無いんだ」
「カノンノも見た事のない風景……?」
「不思議でしょ?スケッチブックの白い紙を見てるとね、たまに見えてくるんだ。色んな風景が。その見えた風景を筆でなぞって、出来たのがこれらの絵なの」
カノンノの言葉を聞きながら、パラパラとスケッチブックに描かれている風景を捲っていく。
うん……やっぱりまだ見たことのない風景だ。
「他の人にも
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