暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第137話「手分け」
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こから移動した。
 ……写真とか撮ろうとしてる人、こんな状況なのに余裕だね。









       =ユーノside=





「ガァアアッ……!」

「……相性が悪くても、霊力そのものをぶつけられなければ魔法も普通に通るみたいだね。……なのはとはやてが強力な妖を倒したと聞くし、色々何とかなりそうだね」

 簡易的な封時結界を張り、その中で妖をバインドで固定する。

「……僕の読みが上手く当たれば、結界で妖を捕らえる事もできる……」

 魔法での結界だと、上手く妖だけを隔離する事ができない。
 さらにここまでの規模になると、多くの民間人を巻き込んでしまう。
 だから、妖を妖だと区別できる結界が張れれば、戦闘はかなり楽になると思う。
 優輝達なら張れると思うけど、これ以上の負担は掛けさせられないからね。

「……………」

 僕だって考古学で名のあるスクライア一族の一人。
 直接調査をすることに関しては、長けていると自負している。
 所謂学者肌なこの僕の力を、今こそ活かす時……!

「…実体はある。けど、その構成材質は実体を持たない。優輝や帝が作り出す武器と似た原理だね。……幽世の存在、つまりこの世ならざる者。……うーん、さすがに本質とかまでは分からない……か。…でも、掴めた」

 霊力を扱えないから、これ以上の解析は無理だろう。
 だけど、普通の人との差を見つける事はできた。
 後は、それに応じた術式を練って……。

「名付けて……妖捕結界(ようほけっかい)、かな」

 完成した術式を行使し、結界を張る。
 すると、周囲にあった民間人の気配が消え、残ったのは……。

「成功だ…!」

 妖のみとなった。
 ……これなら、民間人の救助がぐっと楽になる。

「……さて、こいつらを倒してなのはたちに知らせないとね」

 攻撃魔法が苦手でも、戦い様はある。
 優輝に教えてもらった攻撃方法なら、僕でも十分に戦えるからね。















       =out side=







   ―――ヒョォォォォ……!

「っ……また……」

「くぅ……」

 海沿いを歩いて移動している那美は、もう何度目かになる鳴き声を聞く。
 聞いた事のない、未知の鳴き声だからこそ、那美と久遠は気にしていた。

「……うぅ……」

「…くぅ」

 度々襲い来る妖を倒しつつ、二人は着実に鳴き声の方へ行く。

「何と言うか……気持ち悪さに混じって、哀しさがあるような……」

「………」

「……どっち道、幽世の門が開いているのなら、閉じないとね……」

 そういって
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