第5章:幽世と魔導師
第137話「手分け」
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…」
「倒すだけが民間人を守る手段ではありません。…さぁ、次に行きますよ」
リニスさんはそういって他の場所に向かっていった。
「……そうか、倒す必要はなかったね」
「…ユーノ君?」
「ごめん、なのは。しばらく妖について調べてみる。その間、他の妖は任せたよ。上手く行けば一網打尽にできると思う」
「えっ?」
何かを思いついたのか、ユーノ君はそういって近くの妖をバインドで捕まえた。
「……何をする気なのかねぇ」
「……ユーノ君が無駄な事をするなんて思えないよ。……私達も頑張らないと」
とりあえず、この辺りはユーノ君が捕まえている妖以外は倒したから、他の場所の妖も倒さないとね。
『事が終わったら念話で知らせるよ。……しばらく戦力になれないけど、頑張って』
「『うん。ユーノ君こそ、油断して不意を突かれないでね』」
妖はどこからともなく現れる。
人気が多い場合はその場に出現って言う事はないけど…。
とりあえず、不意を突かれる事もあるから、私達自身も気を付けないとね。
「魔力や戦力よりも、体力が足りなくなる……」
「…そうだね」
「……なのは、まだ余裕そうだね?」
「にゃはは、実は、お兄ちゃんたちに頼んで最近は体力作りもしてるんだ」
小学六年生の時、疲労が原因で私は倒れた。
その後、優輝さんに言われた“周りを頼る事”を実行するため、お兄ちゃんやお父さんに少しばかり鍛えてもらうように頼みこんだ。
別にまた無茶をし続ける訳ではないけど、体力があるのに越したことはないからね。
その結果、今の私は以前の運動音痴が嘘のように動けるようになった。
「っ、フェイト!」
「危ない!」
フェイトちゃんの背後に迫っていた妖を、防御魔法を纏わせたレイジングハートで突き、弾き飛ばす。……こんな風に動けるようにもなった。
「あ、ありがとうなのは…」
「休む暇がないね……。レイジングハート、いきなりだったけど大丈夫?」
〈No problem〉
レイジングハートは普段杖だ。だから、あまり近接武器には向いてない。
フルドライブすれば槍みたいになるからいいんだけどね。
「……!なのは、下……」
「え?……っ!」
下を見てみれば、助けた人達が私達に注目していた。
……そうだよね、人が空を飛んでて、妖を魔法で倒してたら気になるよね……。
「…って、テレビ局まで…!フェイトちゃん、アルフ!ここから離れるよ!」
「もう!妖から民間人まで、面倒臭いね!」
「アルフ……面倒なのは分かるけど、我慢して…」
あまりに注目された身動きが取り辛くなるので、私達はすぐにそ
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