第5章:幽世と魔導師
第137話「手分け」
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組み立てる術式は、呪いに対する耐性を得るもの。
まだ高等な術式だと短時間しか保たないから、今は持続力がある方を選ぶ。
「カカカカカカ!」
「っとぉ!せいっ!」
カタカタと音を鳴らしながら、叩きつけが来る。
少し引き付けてから躱し、すぐに斧を構えて叩き込む。
骸骨だから面での攻撃の方が通りやすいからね。
「効い……てはいるけど、まだまだ…!」
「『アリシアちゃん!』」
「っ!」
取り囲むように呪いの炎が私の周囲にあった。
すずかの伝心と共に、氷の足場が宙に現れたので、それで包囲を脱出する。
術式を込めた御札を投げつけておいたとは言え、威力も不十分で私は無防備になってしまう。
「『アリサ!』」
「『任せなさい!』」
その隙を補うために、アリサに伝心を繋ぐ。
がしゃどくろの背後を取ったアリサは、デバイスを二刀に変え、炎の斬撃を一気に叩き込んだ。
「っ、っと」
「……通ってはいるけど……」
「まだまだ耐えるって感じね…!」
一度全員が集まるように着地する。
手応えもあるし、効いていない訳じゃない。
だけど、倒れる気配はない。……凄いタフみたいだね。
「呪詛の類に気を付けつつ、着実にダメージを与えよう。幸い、あの土蜘蛛のように動きを阻害するようなものはないからね!」
「ええ!」
「行くよ!」
すずかも武器として槍を持ち、三人でカバーしつつ攻撃を続ける。
立ち回りやすい分、あの土蜘蛛よりも楽かもしれない。
だけど、油断はせずに私達は確実に攻撃を与えていった。
=なのはside=
「……シュート!」
「ファイア!」
魔力弾を放ち、街中にいる妖達を倒していく。
重要な妖を任された優輝さん達と違って、私達は各地の妖を殲滅しつつ幽世の門を制圧。封印するまで結界などで封じ込める役割だ。
「はぁっ!」
「っと…!」
はやてちゃんはヴォルケンリッターの皆と同行していて、私はフェイトちゃん、アルフ、リニスさん、ユーノ君と一緒だ。
ちなみに、プレシアさんは次元跳躍魔法を活かすためにアースラに残っているみたい。
妖相手なら気づかれる事なく当てれるもんね。
「範囲が広すぎる……!」
「ここだけじゃなくて、日本中がこうなんだよね……」
「いくらなんでもこっちが先に倒れちまうよぉ」
数も強さも大した事はないけど、規模が大きすぎる。
一回一回丁寧に倒していたら、アルフの言う通り私達が先に倒れてしまう。
「だからと言って、怠る訳にもいきませんよ」
「う……でもさぁ…
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