第2話
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―いきなりになるが、3人とも、これを持っているか?」
娘の声を聞いたユウナとクルトが戸惑っているとリィンが返事をし、そしてユウナ達を見回して自身が持っている戦術オーブメントを見せて訊ねた。
「ええ、それなら―――」
「送られてきたヤツね。まだ起動はしていないけど……」
リィンが見せた戦術オーブメントを見たユウナ達も戦術オーブメントを取り出した。
「戦術オーブメント―――皆さんもご存知のように、所持者と連動する事によって様々な機能を発揮する個人端末です。導力魔法が使えたり、身体能力が向上したりしますが……この最新端末”ARCUSU”では更なる新機能が実装されています。」
「ARCUS(アークス)U―――ENIGNA(エニグマ)とは違う、エレボニア帝国製の戦術オーブメントか……」
「正確には、クロスベル帝国ラインフォルト社とエプスタイン財団の共同開発ですね。いよいよ実戦配備ですか。」
「そ、そうなの?そう言えばラインフォルト製の新型戦術オーブメントがクロスベル軍や警察に配備される話を聞いた事があるけど……あの話ってこれの事だったんだ。」
「ああ、新機能についてはおいおい説明するとして――――3人とも、これを受け取ってくれ。それとこれはセレーネの分だ。」
「ありがとうございます、お兄様。」
リィンはセレーネ達にそれぞれ異なるマスタークオーツを渡した。
「これは……」
「エニグマにもあった……確か”マスタークオーツ”でしたっけ。」
「ああ、基本概念は同じはずだ。開いたスロット盤の中央に嵌められるからセットしてくれ。」
「……了解。」
「えっと、ここかな……?」
(さて、俺もつけておくか。)
その後リィン達はそれぞれのARCUSUにマスタークオーツをセットした。
「わわっ……」
「これが……」
「マスタークオーツが装着されることでARCUSUが所持者と同期した。これで身体能力も強化され、アーツも使えるようになった筈だ。」
マスタークオーツをセットした事によってARCUSUと同期した事で驚いているユウナとクルトにリィンが説明した。
「なるほど……」
「な、なんかエニグマとはけっこう仕様が違うような……」
「フン、準備はすんだか。」
リィンの説明を聞いた二人がそれぞれ納得したり、戸惑ったりしているとシュミット博士の声が要塞内に聞こえてきた。
「シュミット博士。ええ、いつでも行けます。」
「ならばとっとと始めるぞ。LV0のスタート地点はB1、地上に辿り着けばクリアとする。」
「は、博士……?その赤いレバーって……ダ、ダメですよ〜!そんなのいきなり使ったら!」
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