第2話
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丸くし、リィンは苦笑しながら答えた後ユウナに確認した。
「…………ええ。ヴァイスハイト皇帝陛下達――――”六銃士”や”六銃士派”の人達の活躍によって”自治州”だったクロスベルが”帝国”へと成りあがった影響で、名称等も変えられました。正式名称以外は使わない方がよかったですか?」
リィンの指摘に対して複雑そうな表情で答えたユウナはリィンに問い返した。
「いや……他意はない。悪い、無神経だったようだ。」
「……別に。あたしも言い過ぎました。」
「………?」
リィンに謝罪されたユウナもリィンに謝罪し、その様子をクルトは不思議そうに見守っていた。
「最後は私ですね。アルティナ・オライオン。1年半前の内戦時は貴族連合軍の所属でした。」
「な………」
「へ………」
「ア、アルティナさん!?」
(あっさり明かすのか……)
そしてアルティナが自己紹介を始めるとクルトは絶句し、ユウナは呆け、セレーネは驚き、リィンは呆れた表情をしていた。
「内戦の際に命じられたある任務の実行時、メンフィル帝国所属の人物達に妨害、並びに捕縛された事によって任務失敗。その後メンフィル帝国の捕虜の身でしたが、”七日戦役”で大活躍をしたリィン教官のご厚意によってメンフィル帝国から解放され、並びに私の身元引受人はリィン教官を含めた”シュバルツァー家”になり、メンフィル帝国から解放された後は”シュバルツァー家”の使用人として”シュバルツァー家”の方々をサポートし続けていました。今回の分校への入学はメンフィル帝国からの指示もありますが、私に”普通の子供として”学院生活を経験して欲しいというリィン教官達―――”シュバルツァー家”の心遣いも含まれています。どうかお気になさらず。」
アルティナの説明を聞いたリィン達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「………聞き捨てならない事を聞いた気がするんだが。」
「貴族連合軍って、確か1年半前の内戦を起こした……って、それよりメンフィル帝国からの指示とかって、どういう事よ!?」
「失礼、秘匿情報でした。」
「ア、アルティナさん……」
(ハハ……相変わらずだな。)
我に返ったクルトは呆れた表情で呟き、信じられない表情をしたユウナの指摘に対してマイペースに答えたアルティナの様子にセレーネは冷や汗をかき、リィンは苦笑していた。
「お、お待たせしました!」
するとその時金髪の娘の声が要塞内に聞こえてきた。
「アインヘル訓練要塞、LV0セッティング完了です!”ARCUSU”の準備がまだならお願いします!」
「これって、さっきの金髪の……」
「僕達と同じ新入生だったはずだが……」
「了解だ、少し待ってくれ!さて――
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