第2話
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はこの際、関係なさそうだ。弁解はしない。一発、張り飛ばしてくれ。」
顔を真っ赤にして身体を震わせているユウナに対して静かな表情で答えたクルトは覚悟を決めた表情になってユウナを見つめた。
「ふ、ふふ……殊勝な心がけじゃない……そんな風に冷静に言われるのもそれはそれで腹が立つけど……遠慮なく行かせてもらうわっ!」
クルトの言葉に対して口元をピクピクさせながら答えたユウナは片腕を思いっきり振り上げてクルトに平手打ちをした!
「……フンッ、これだからエレボニア帝国の男子っていうのは……!」
「別にエレボニア帝国どうこうは関係ない気もしますが。」
クルトに平手打ちをした後クルトに背中を向けて怒りの表情で呟いたユウナにアルティナはジト目で指摘し
「その……災難だったな?」
「えっと……治癒魔法は必要ですか?」
リィンとセレーネは苦笑しながら平手打ちをされた部分を片手で抑えているクルトに話しかけた。
「別に……無様な体勢で滑落したのも修行不足です。それに偶然とはいえ女子に無用な恥をかかせてしまった―――己の未熟さを痛感します。」
「そ、そうか……(随分しっかりしてるな。)―――4人とも、大きなダメージはないな?それではこれより、この小要塞の攻略を開始する。各自、武装を見せてくれ。」
クルトの答えを聞いたリィンはクルトに感心した後ユウナ達に確認し、そして宣言をした。
「って、こんな茶番に本気で付き合うんですか!?」
リィンの宣言を聞いて驚いたユウナはリィンに訊ねた。
「博士の事は人づてで聞いた事はあるが、茶番を仕掛ける性格じゃないと思う。あくまで本気で、俺達5名の実力を測ろうとしているんだろう。無事ここを抜けるためにも全員のスタイルを知っておきたい。」
「うぐっ……」
「わかりました。―――自分はこれです。」
リィンの正論にユウナが反論できず唸り声を上げるとクルトは納得した様子で頷き、そして自身の得物である双剣を取り出して軽く振るって構えた。
「……二刀流……?」
「淀みない剣捌きですね。」
「あら……?ミュラー中佐は大剣を扱っていましたが……」
「ヴァンダール流の双剣術……存在するのは知っていたが。」
クルトの戦闘スタイルにユウナが戸惑い、アルティナが静かな表情で評価している中セレーネはある人物を思い返して不思議そうな表情で首を傾げ、リィンは目を丸くしてクルトを見つめた。
「セレーネ教官が仰ったようにヴァンダール流は剛剣術の方が有名ですからね。ですが、あちらは持って生まれた体格と筋力を必要とする……こちらの方が自分は得意です。」
「……なるほど。ユウナ、君の方はどうだ?」
「っ………勝手に
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