第1話
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入って来た分校長である金髪の女性を見つめた。
「…………………へ。」
「ええっ!?あ、あの方は………!」
「え、えっと……お待ちしていました。」
(これはまた………”エレボニアにとっては”リィンに負けず劣らず有名な存在が来たわね………)
(え、ええ………リウイ陛下達は一体何をお考えになって、あの方を派遣されたのでしょうね?)
金髪の女性を見たリィンは一瞬石化したかのように固まった後呆けた声を出し、セレーネが驚いている中トワは姿勢を正して答え、その様子を剣やリィンの身体の中から見守っていたアイドスとメサイアは苦笑していた。
「フン………何を呆けた面をしている。―――――こうして顔を合わせて話すのは初めてか、リィン・シュバルツァー。私の自己紹介は必要か?」
「い、いえ………俺達も一応貴方の事は知っています。―――初めまして、シュミット博士。これからよろしくお願いします。」
「わたくしの方もよろしくお願いします、シュミット博士。」
白衣の老人――――シュミット博士の言葉にリィンは戸惑いながら答えた後会釈をし、セレーネも続くように会釈をした。
「――――特別顧問という肩書きだが私は自分の研究にしか興味はない。せいぜい役に立ってもらうぞ、シュバルツァー―――いや、”灰の起動者”。」
「え、え〜と………」
「………ふう…………」
シュミット博士の言葉にリィンが困惑の表情をしている中ミハイル少佐は疲れた表情で溜息を吐き
(………50年前に導力器を発明したエプスタイン博士の三高弟の一人………贋物って訳じゃないんだよな……?)
(あ、あはは……間違いないと思いますけど。)
「………なるほど、俺の分校への赴任にも貴方の件も含めて色々な思惑が絡んでいそうですね。まさか………貴女までいらっしゃるとは夢にも思いませんでしたが。」
「その………お久しぶりです、サンドロッド卿。」
ランディに小声で訊ねられたトワが苦笑している中リィンは疲れた表情で呟いた後表情を引き締めて金髪の女性を見つめ、セレーネは苦笑しながら女性に会釈をした。
「フフ………最後に会ったのはリウイ陛下達の視察の際ですから、半年ぶりになりますね、”灰色の騎士”に”聖竜の姫君”よ。改めてになりますが、晴れて教官となる貴方方全員に名乗らせて頂きます。かつて結社”身喰らう蛇”の”蛇の使徒”の第七柱―――”鋼”のアリアンロードであった者にして、今は”英雄王”と”聖皇妃”の守護者たる者。リアンヌ・ルーハンス・サンドロッド――――これより”トールズ第U分校”の分校長を務めさせて頂きます。」
金髪の女性――――リアンヌ分校長はリィンとセレーネに微笑んだ後名乗り上げて宣言した。
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