第1話
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遣されているとは思わなかったが………まあ、ランドロス教官の事と比べれば”今更”かもしれないな……)」
ミハイル少佐の言葉に頷いたリィンは心の中で苦笑していた。
「えっと……これで”教官”は全員揃いましたね。少佐、ランドルフ教官とレン教官、それにランドロス教官も改めてよろしくお願いします!」
「おう!」
「うふふ、よろしくね♪」
「ああ、君には遠慮なく期待させてもらうつもりだ。卒業時の鉄道憲兵隊の勧誘――――蹴ってくれた埋め合わせの意味でもな。」
「あ、あはは………ご存知だったんですか。」
「へえ、見た目と違ってずいぶんと優秀みたいだな。飛び級してるみたいだが17くらいは行ってるのかい?」
ミハイル少佐とトワのやり取りを見守っていたランディは興味ありげな様子でトワに訊ね
「……その……21歳になるんですけど。」
「え、マジで?てことは俺の3つ下か………」
トワの年齢を知ったランディは驚きの表情でトワを見つめた。
「教官が7名………学生数に対してちょうどいいくらいでしょうか。このメンバーで一通りのカリキュラムを?」
「ああ。学生数を考えればちょうどいいくらいだ。平時の座学に訓練、それ以外の細々とした業務も行ってもらう。………まあ、特別顧問や分校長にも一部手伝って頂くつもりだが。」
「特別顧問……?そんな人がいるんですか。」
「それに分校長も……どういった方々なんですか?」
「それは………」
「いや、なんつーか………分校長は俺やリィン、姫も会った事がある人物なんだけどな……まさかあんなとんでもない存在が俺達の”上司”になるなんて、世の中わからないもんだな。」
リィンとセレーネの疑問にミハイル少佐が答えを濁しているとランディが苦笑しながら答えた。
「へ………」
「わ、わたくし達やランディさんが会った事がある方……ですか?」
「あ、あはは……その、驚かないでね?実は分校長もリィン君達やランドルフ教官達と同じで”出向”という形で分校長に着任しているんだけど………その人はランドルフ教官も言っていたように、リィン君達とも面識のある方なんだけど―――――」
そしてそれぞれ困惑しているリィンとセレーネの様子を見たトワが苦笑しながら答えかけたその時扉が開いた。
「―――フフ、どうやら全員揃ったようですね。」
「………ッ………」
「っと、噂をすれば。」
「クスクス、分校長―――いえ、”聖女”の登場ね。」
「クク………」
扉が開かれた事によって姿を現したある人物を見たミハイル少佐は表情を引き締め、ランディは苦笑し、レンは意味ありげな笑みを浮かべ、ランドロスは不敵な笑みを浮かべて白衣の老人と共に部屋に
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