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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第1話
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たに発足する”トールズ士官学院・第U分校”へ――――!」

セレーネの言葉に頷いたトワは振り返って笑顔でリィンとセレーネに歓迎の言葉をかけた。



〜トールズ第U分校・本校舎・軍略会議室〜



「――――よく来たな。リィン・シュバルツァー君にセレーネ・L・アルフヘイム君。鉄道憲兵隊所属、ミハイル・アーヴィングだ。出向という形ではあるが、本分校の主任教官を務める予定だ。」

トワの案内によって会議室に通された二人を迎えた金髪の青年――――ミハイル・アーヴィング少佐は自己紹介をした。

「ハハッ、まさかこんな形で再会する事になるとはな。―――久しぶりだな、リィン、姫。」

「ランディ!?ああ、久しぶりだな……!」

「フフッ、トワさんが言っていたわたくし達の”知り合い”とはランディさんの事だったんですね。」

「うん。確かランドルフ教官はディーター元大統領の”資産凍結宣言”がされるまでいた二人の”職場”の同僚なんだよね?」

赤毛の青年――――ランディは苦笑しながらリィン達に声をかけ、声をかけられたリィンは驚き、セレーネは微笑み、セレーネの言葉に頷いたトワはリィンとセレーネに訊ねた。

「はい。だけどどうしてクロスベル帝国軍に所属しているランディがエレボニアの士官学院の教官に?」

「それに関してはお前達と同じ理由による”出向”だよ。……ま、最初そこのお嬢ちゃんまで、俺達の”同僚”である事を知った時はマジで驚いたがな。」

リィンの疑問に苦笑しながら答えたランディはセレーネやトワのように女性用の教官服を身に纏っている菫色の髪の娘―――レンに視線を向け

「うふふ、その言葉、そのままそっくりお返しするわ♪レンもランディお兄さんを見た時は驚いたわよ♪」

「よく言うぜ……俺と会った時も『久しぶりね、ランディお兄さん。これから2年間、”同僚”としてお互いによろしくね♪』って言って、全然驚いていなかったじゃねぇか………どうせ俺達の事も予め”英雄王”達から聞かされていたか、クロスベルの時みたいにハッキングで分校の情報を手に入れたんだろう?」

小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉に呆れた表情で呟いたランディは疲れた表情になってレンに訊ねた。

「クスクス、さすがランディお兄さん。ランディお兄さんの推測の”どちらか”は正解しているわよ♪」

(”どちらか”というか”どちらとも”と思うのですが………)

レンの答えにその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中セレーネは心の中で苦笑していた。



「ハハ………え、えっと……それよりもランディに聞きたい事があるんだが……」

「ん?何を聞きたいんだ?」

「その………何で”その人”まで、この場に――いや、俺達
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