第22話 先手必勝ドクトリン ターン23
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イ制圧作戦には第三艦隊を除く全ての正規艦隊が参戦する予定だ。
満州会戦を超える史上最大規模の軍事作戦となる。鍵を握るのは防空艦とバリア艦だ。
防衛艦は先手必勝のドクトリンに反するのではという人がいるかもしれない。
しかし「資源不足の状況で戦争に勝利するために損害を抑える」という
発想からドクトリンが採用された経緯を理解すれば……。
資源不足で空母が大量配備が無理だから、防衛艦で損害を抑えて敵を撃破というのは理に適っている。
諜報力を強化し、偵察結果から作戦を立案し綿密な事前シミュレーションを行う。
旧例に囚われない自由な艦隊編成など机上の空論を現実化するための柔軟な組織編制の構築が、
陸海統合軍制改革の本質かもしれない。
これにより事前に計画を立案し準備していれば、
印度洋の第三艦隊でエイリス相手に戦っていたミサイル艦や巡洋艦が、
翌月には太平洋艦隊に配属されてるガメリカに侵攻するということが可能になった。
「伏見総長、インドカレーからエイリス帝国の艦隊が侵攻中準備とのこと」
「わかった。第三艦隊と海兵艦隊で撃退する。
遠藤中佐は念のためにマニラ2000に後詰を要請」
「はいっ。わかりました」
…………
……………………
「っ! 伏見総長、マニラ2000より緊急連絡です。
マニラ2000に北欧から逃れて来たアルビルダ海賊団が出没」
しまった。忘れてた。アルビルダ海賊団の出没はこのタイミングかっ!!
「海軍司令部からの連絡は?」
「東郷長官が太平洋艦隊を率いて
災害対策、防衛計画に基づき対応するそうです。
後詰も非正規艦隊から二個艦隊を送るとあります。
――ハワイ制圧作戦の編成は遅れるが、事前演習だと思えば悪くないとのことです」
「了解した。山下中将にも連絡を入れて下さい。
さて、アルビルダ海賊団に正規艦隊を動かすということは第八艦隊のお披露目かな」
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