暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1908話
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あれ、その間にエリンギは手で引き裂き、水菜は一口大に、ササミもは筋を取ってから細長く一口大に切っていく。
 ボウルに12個の烏骨鶏の卵を割って、軽く溶いておく。
 讃岐うどんは1束が1人前なのだが、今回は俺を含めて食べ盛りの高校生が大勢なので、思い切って10束入れる。
 それを茹でていると、ゆかりと桐条がこっちに顔を出す。

「アクセル、何か手伝う事はある?」
「その、料理はそこまで得意ではないが、食器の準備くらいなら……」
「どうしたんだ、2人共」

 珍しい。
 そう言外に臭わせて告げると、ゆかりが不満そうに口を開く。

「だって、順平達はアクセルが料理してるのに……って目で見てくるんだもの」

 なるほど。その気持ちは分からないでもない。
 だが……

「もう何かやるような事はないぞ? ああ、それこそ食器とかを向こうのテーブルに持っていくってのはあるけど」

 実際、俺が作ろうしている料理……荒垣直伝の釜玉うどんは、殆ど手間の掛からない料理だ。
 うどんを茹でて、溶いた生卵に絡めて、味付けすれば出来上がりとなるのだから。
 今日は男子高校生が3人いるという事で、エリンギや水菜以外にも鶏のササミを用意してみた。
 釜玉うどんがさっぱりとした料理だけに、鶏もも肉よりもさっぱりとしたササミの方が合うと思うんだよな。
 ……ちなみに、鶏を家で飼ってて、それを処理して食べる人はササミを刺身として生で食うこともあるとか以前何かで見た覚えがあるが、健康上的には止めた方がいいらしい。
 そんな風に考えながら、俺は時間を計って残り1分となったところで他の具材を入れ、コンロの火を再び最大にするのだった。
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