外伝:残された人々?とあるメイジ達の困惑
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の内側を陶器上に練金した。計画通りの形状で問題ないか、穴の形状を色々変えて試作して確認した訳だが、どうやら計画通りに作った方が良いようである。次にトイレ本体の製作に掛かる。ゴーレムで、近くの森から適当な木を取ってこさせた。その木を練金して厚めの板と柱になる角材を作り、組み合わせるのに必要なほぞを切ってほぞ穴を空ける。板には風を通す窓を開けて鎧戸を付け、ドアの下の方にも空気穴と鎧戸を設けた。練金の魔法を使っても、それぞれのパーツを上手く組み合わせる事が出来るように作るのに結構な時間が掛かってしまった。
キスリングは今まで作られている消臭剤や消毒薬を持ってきてより強力な物が出来ないか調合中だ。伯爵夫人が高名(?)な水メイジなので、この屋敷には色々な秘薬が蓄えられている。このような時はそういった秘薬が大いに役立にたつのだ。
こういった作業をして、この日は終わった。
アルバート様が出発して2日目。
昨日追加で出した指示で、近隣の村では申込者が1/3程度まで減ったという報告が来た。それでも続々と入ってくる他の村からの報告を合計すると、申込者の数は200名近くなっている。追加の指示が届けば減る事になるだろうが、それでも予想外の多さだ。
もし、このままの人数が面接に来る事になれば大変な事になるので、さらに何回か選抜を行う事にした。まず、二次選抜として各村でいなくなると困る者を申込者から弾かせる。その後は、三次選抜で村長の一存でも良いしくじ引きでも良いから、各村2人まで絞り込ませよう。選抜から落ちた者には次回の募集時に優先的に選抜することを伝えさせて、ある程度不満を抑える。
こうすれば領内全部で15の村があるから、合計で30人まで減らす事が出来るはずだ。後はアルバート様直々に面接して決めて貰えば良いだろう。それ位はやってくれても罰は当たらないと思う。
さて、今日は昨日作ったトイレのパーツを組み立ててみた。ゴーレムに手伝わせて、練金した穴の上で土台を作り、柱を立て、全体を組んでいったが、上手く組めないところなどを修正しながら組んでいったので結構な時間が掛かってしまった。この段階では、まず地面を水平に均しておかないと、上手く組み上げる事ができない事が判った。
一通り組み上げてから四方に少し離して杭を打ち込み、トイレのそれぞれの角と杭をロープで結んで地面に固定した。こうしておけば風が多少強く吹いても倒れたり移動したりしないだろう。汲み取り口の蓋もして出来上がりだ。
ちょうどトイレの試作品ができあがる頃、キスリングが何かを思いついたようで、トイレの隣に丈夫な台を作った。そしてその台の上に大きな瓶を載せて台に固定した。瓶の下の方に蛇口が着いている。どうやら水をためておき、蛇口から出る水で手を洗うように作ったらしい。さすが衛生担当
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