第四十二話 妹達の誤解その十九
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ですが大学を卒業して継ぐまではといいますと。
「どうなるかしら」
「暫くおぢばに残るとか?」
「伏せ込みさせてもらうとか」
「どうなるかしら」
この辺り全く考えていないです、受験までは考えていましても。
「その辺りはわからないわ」
「大教会の女子青年でおつとめは?」
「そこでお仕込みさせてもらうとか」
仏教はで修行になります。
「そうさせてもらう?」
「どうなの?」
「そうね、とにかく教会を継ぐから」
このことがまずあります、私の場合は。ですからこう言うのでした。
「ちゃんと奥さんとしてやっていける様にならないといけないし」
「じゃあ大教会でおつとめさせてもらう?」
「そうするの?」
「それとも卒業してすぐ結婚とか」
「そういうのもいいんじゃない?」
「いてくれたら嬉しいけれど」
何か妹達が私と阿波野君を一緒に見てにこにこしているのが気になります、何が言いたいのでしょうか。
「何か変な感じね」
「まあまあ気にしないで」
「お姉ちゃん次第だから」
「私次第って、そういえば」
ここで時間を見ました、壁の時計を見て。
「もうそろそろお父さん達が帰ってくるわね」
「ああ、そうね」
「そんな時間ね」
「さっき別れたけれど」
お散歩のその時にです。
「そろそろよね」
「というかお姉ちゃん何時別れたの?」
千恵が私に聞いてきました。
「お散歩の時に」
「この子と別れた時によ」
私は千恵に阿波野君を見つつ答えました。
「その時に何か二人の方から言ってね」
「あっ、そうなの」
「よかったじゃない、お姉ちゃん」
千恵だけでなく千佳も言ってきました。
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