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シナリオA MerryChristmas
見舞い
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したけど出ませんでした」
 P「追い打ちヤメロォッ!」
 ちひろ「Pさんの携帯でも試したんですけど着信拒否されてるみたいですね」
 P「死体を蹴るのは楽しいですか?」
 ちひろ「まあかなり」
 P「お前は人間じゃねえッ!」
 ちひろ「記憶を失っても似たようなツッコミするんですね」



【扉】ガラガラッ


 楓「………」


 ちひろ「あ、楓さ」
 ちひろ「って酒臭ッ!」
 P「あの今度は一体」
 楓「Pさん」
 P「え、はい?」
 楓「結婚しましょう」
 P「」
 楓「指輪はめますね」スッ

【おでん】ニュルッ

 楓「こんにゃく指輪です」
 ちひろ「しらたきですよそれ」
 楓「あら間違えちゃいました」
 P「そんなことより結構熱いんですけど」
 楓「アツアツですから」
 P「そういう意味じゃなくて」
 ちひろ「既に清良さんが似たようなことしてましたけど」
 楓「」
 P「なんでショック受けてるんですか」

 ちひろ「というか楓さん仕事は?」
 楓「おでんわはしておきました」
 ちひろ「どいつもこいつも狂ってやがる……!」
 P「その筆頭じゃないですか」
 ちひろ「筆頭って言うならこんなアイドルたちを束ねてたPさんだと思うんですけど」
 P「誉めてるんですか貶してるんですか」
 ちひろ「人間としてはヤベー奴だったなーって」
 P「辞めちゃってもいいかなあ人生」
 ちひろ「お前は逃げる。でもアイドルからは逃げられない」
 P「!?」

 楓「まさに残酷な天使のテーゼですね」
 P「悪魔の間違いでしょ」
 ちひろ「褒めてもスタドリしか出ませんよ」
 P「褒めてないし、いらないです」
 P「というかその名前を聞いただけで嫌な汗が吹き出たんですけど何なんですかそれ?」
 ちひろ「いやですねただの栄養ドリンクですよ」
 P「今更のようにさっきの言葉が染みて来ました」
 ちひろ「代金はちゃんと頂くので安心ですね」
 P「信用できるものがなくなったぞ」


「帰ったよ」


 ちひろ「あ、凛ちゃんおかえりなさい。それで例の物は?」
 凛「はい」スッ
 ちひろ「ありがとうございます、それじゃあこれは後でお医者様に渡しておきますね」
 P「それは?」
 ちひろ「Pさんの記憶を取り戻すことができるかもしれないアロマですよ」
 P「そんなものがあるんですか!」
 ちひろ「いえあなたの担当アイドルが特別に造ってくれたんです」
 P「秘密結社か何かですか?」
 ちひろ「知る人ぞ知る大手プロダクションですよ」
 P「陰謀論じみたものを感じるんですけど」
 ちひろ「インボウって……セクハラですかPさん」
 P「こっちの台詞だよ」

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