0251話『平和的な薬の副作用(その2)』
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ょうが我慢してくださいね」
「うー……わかった」
「はい。お利口さんですね」
鳳翔さんはそう言って提督の頭を撫でていました。
提督も気持ちよさそうに目を瞑っています。
まるで猫みたいで可愛いですね。
と、そこで襖が少し開いて空母の皆さんが中を覗いていました。
「あら、皆さん? どうしましたか……?」
「はい。鳳翔さん、提督のご容態はいかがですか……?」
みなさんの代表として加賀さんがそう聞いてきました。
「はい。今のところは小さくなってしまった以外には異常はないようです」
「そうですか、安心しました……」
そう答える加賀さんですがやはり気持ち落ち込んでいるようですね。
その表情を見て提督は加賀さんのところへと歩いていって、
「お姉ちゃん、そんな悲しそうな表情をしないで? 私がなにか原因があるんだと思うんだけど、きっと大丈夫だから……」
「ッ……! あなたという人は……どこまで」
それで泣き顔になった加賀さんは提督を軽く抱きしめていました。
「はい。大丈夫ですよ……きっと、元に戻れます。その間は私達もあなたの事を守ります。ですから、安心してくださいね」
「うん……」
と、それを見ていた瑞鶴さんが、
「あの加賀さんを落とすなんて無邪気な提督さんもこれはこれでいいものだね」
「ダメよ瑞鶴。今のこの子には悪いですけどいつもの提督に戻ってもらう事が一番いいのよ……」
「翔鶴もドライだねー。大丈夫よ、明石がきっとなんとかしてくれるからさ」
「飛龍のいう通りだよ。ね、提督? これからはお姉さん達が守ってあげるからね?」
「そうですね。提督、なにか不祥事がありましたら子の赤城に相談してくださいね」
それからも他の皆さんも色々と提督を励ましていたので提督は満面の笑顔を浮かべながら、
「お姉ちゃん達、ありがとう!」
「「「はうっ!?」」」
またしても全員が提督の笑顔に落とされてしまいました……。
提督は罪な方ですね……。
そんな感じで昨晩は空母寮の鳳翔さんのお部屋で一夜を明かして今現在は記憶だけでも思い出せないかという試みで鎮守府中を鳳翔さんの案内のもと、歩いているところでした。
「あ、おーい! 提督ー!」
「うゆ……?」
声をした方へと向いてみれば那珂ちゃんさんが踊りの練習をしていました。見れば舞風さんや野分さんもいましたね。
《那珂さん、どうしました……?》
「うん! 提督が元に戻れるように元気づけるための踊りの練習を舞風ちゃん達としていたんだ! キャハ♪」
「提督ー! 早く元に戻れるといいね!」
「はい。野分も司令が元に戻れるように祈っています」
「う、うん! よくわからないけど頑張るね!」
拳をギュッとしている
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