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仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
序章〜全ての始まり、守護者の刃〜
第2章 融合世界!昭和ライダー
第38話『最強怪人現る!雅危うし』
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「装填一閃、ブラスティング…ザンバー!」
ディロードはグランザイラスを十文字に切り裂き、グランザイラスを倒す。その爆発エネルギーは凄まじく、周囲にまで広がった。
「光太郎さん!光太郎さんは!」
フェイトは変身を解除し辺りを見渡すが、光太郎の姿はどこにもなかった。
「兄貴…」
「光太郎さん…」
その状況に霞のジョーと響子は落ち込む。
「大丈夫だ。彼も仮面ライダー。きっと、再び現れるさ。」
落ち込む二人に1号は言う。
「1号さん。ありがとうございます。」
フェイトはそう言ってRXの世界を去る。
「ただいま。」
フェイトが帰ると、雅は元気を取り戻していた。
「お帰り、フェイト。済まなかった。僕の代わりに戦わせてしまって。」
「いいよ、雅。それよりも、光太郎さんが…」
「フェイト、大丈夫だ。あのコンクリートに若干だが水の跡があったはず。」
「うん。」
「あれは、バイオライダーの力でゲル化して飛散した光太郎さんだ。あの水は、後で別の戦いでバイオライダーに戻る。安心していい。本来のRXの戦いでもそうだった。」
【SOUL RIDE-SHOWA RIDER’S-】
雅がフェイトに説明し終えると、1号からRXまでのソウルライドが一気に発動される。
「雅君、君の旅はまだまだ遠い。悪が滅びるまで、我々仮面ライダーの戦いも終わらない。」
「ああ。俺達もこれまで様々な悪と戦ってきたからわかる。」
「ああ。時には、感情に身を任せてしまうかもしれないだろう。」
「もしかしたら、信じた道が間違っていて、相手のことがわからなくなってしまうかもしれない。」
「だが、自分を信じてくれている人達のことは忘れてはいけない。」
「忘れたら、友達の輪が壊れる。それだけは、絶対にいけないことだ。」
「そう。だから、俺達は互いを信じあう。そうすることで、より互いを信じあえる。俺達からまとまった意見は以上だ。筑波、沖、村雨、南、後は好きに言っていいぜ。」
「はい!雅君、夢は大きく持て!」
「雅君が俺の世界から出て行く前にした約束。今度別の機会で果たそう。」
「雅君、俺がバダンから解き放たれたのは君のおかげでもある。ありがとう。」
「雅君、たとえ大ショッカーが滅んでも、きっと雅君は仮面ライダーを続ける。俺はそう信じている。」
【ATTACK RIDE-RESET-】
光太郎の言葉を最後に、雅と昭和ライダーシリーズとの接点は途絶える。
「さて、これは大変だ。みんな、もしかしたら、今回は少し時間がかかるかもしれない。」
「どうしたの?」
「次の世界は、三つの世界が融合してしまっている。早く手を打たないと。」
絵巻には額に眼の生えた胎児と、テーブルに置かれた懐中時計、そして無数の異形と囚われの少女が描かれていた。
つづく
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