ペルソナ3
1907話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
好きであっても1つ年上のだけの桐条は友近にとってはストライクという訳ではない。
実際、友近が熱を上げている叶は、教師なのだから。
……倫理の教師なのだが、その叶が倫理を踏み出させるような真似をしているのは……いやまぁ、その辺りは個人の判断なんだろうけど。
ともあれ、桐条はかなり大人びた容姿をしており、以前も社長秘書と間違われた事もあって、とてもではないが友近よりも1つ年上とは思えない。
つまり、友近にとって桐条は十分好みの範疇なのだ。……まぁ、最大の問題は、桐条が友近を相手にするかどうかって事だが。
ぶっちゃけ、桐条にとって友近は俺、ゆかり、順平の友人Aという認識しかないだろう。
そして、宮本は……取りあえず桐条を見ても生徒会長というくらいしか興味はないらしい。
寧ろ、一番驚いているのはゆかりだった。
まさか、ここで桐条が出てくるとは思わなかったのだろう。
サプライズ成功って感じだな。
「ちょーっ! ちょちょちょ!」
ぐい、とゆかりは俺と桐条のすぐ側までやってくる。
「な、何で桐条先輩がここに!?」
「言っただろ? サプライズゲストだって」
「……私はそれは止めた方がいいと思ったのだがな。アルマーがどうしてもと言うから、受け入れたのだが。やはり不味かったか?」
「えーっと、その……不味いって言えば色々と不味い事もあるような気がするんですが。とにかく、桐条先輩がアクセルの家にってのは……」
「うん? 私が後輩に勉強を教えに来るのが、どこかおかしいか?」
「……いやまぁ、桐条先輩がいいんなら、私もそれでいいと思うんですけどね」
まるで自分に言い聞かせるように呟くと、ゆかりは小さく溜息を吐いてから口を開く。
「分かりました。とにかく、来てしまった以上はもう何を言っても仕方がないですし、手が足りなかったのも事実です」
そう言い、ゆかりは桐条を順平達の前まで連れて行くのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ