ペルソナ3
1907話
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が、俺に視線を向けてきた。
「驚かせるからこそ、サプライズゲストなんだ。ここで誰が来るのかを喋ったら、面白くないだろ」
その言葉に不満そうにしながら、それでも結局三人は渋々と勉強に戻っていく。
「……で?」
自分にも内緒なの? と視線を向けてくるゆかり。
「あー、そうだな。取りあえず、教える方が3人になるから、俺とゆかりの負担は減ると思う」
「……ま、いいわ。今のところはそれで納得しておいてあげる」
微妙に俺って信用ないよな。
自業自得? と思わないでもないも、取りあえず今はその辺は置いておくとしよう。
そんな訳で、俺とゆかりはそのまま勉強を教え……それから30分程経つと、チャイムの音が鳴る。
「お、来たか」
その言葉を聞き、当然のように他の面々の視線が俺に向けられる。
……これで、実は新聞を取りませんかとか、そういう用事だったらちょっと面白いな。
ちなみに、特に俺は新聞とかはとっていない。
ニュースにしろ、TVの番組表にしろ、ネットとかですぐに知る事が出来る為だ。
それに、新聞紙とかって結構場所を取るんだよな。
まぁ、どうしても新聞が見たかったら、それこそコンビニにでも行って買ってくればいいだけだし。
そんな風に考えながら、俺は立ち上がり、扉の前に行く。
そうして扉を開けると……
「アルマー、メールで連絡した通りに来たのだが、問題はなかったか?」
……何故かそこには、私服姿をした桐条の姿があった。
いやまぁ、このアパートから巌戸台分寮まではもの凄く離れているって訳でもない。
学校から一旦寮に戻って、着替えてからここまでやって来ても、おかしくはなかった。
俺を含めて全員がまだ制服姿だから、目立つのは間違いないが。
「ああ、教える方が少なくて困ってたんだ。上がってくれ」
「うむ。任せて貰おう。うちの寮の者も世話になっているらしいしな」
そう告げた桐条を、部屋の中に案内する。
「げ! 桐条先輩!?」
俺の部屋は狭いので、当然ながら勉強する為に集まっていた連中は、桐条が入ってきたのを見れば、即座にそれが誰なのかを理解する。
特に、今悲鳴を上げた順平にとっては、桐条がここに来るというのは完全に予想外だっただろう。
桐条は、向こうのパーティを率いている存在であり、順平にとっては絶対に頭の上がらない存在だ。
そのような人物が、まさかここに姿を現すとは……完全に予想外だったのだろう。
「生徒会長の桐条先輩!? マジかよ!」
そんな順平とは裏腹に、喜色満面といった声を上げているのは友近だ。
基本的に年上好きの友近にとって、年上で美人という桐条と仲良くするのは嬉しいのだろう。
普通であれば、年上
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