暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1907話
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そカンニングになりそうな気がするし。

「さて、まずはどの科目からやる? 無難なところで数学からか?」

 数学というのは、慣れればパズルみたいな感じで、決して難しいという訳ではない。
 だが、逆に……どこか1ヶ所を分からないままにしてしまうと、パズルのピースが足りないままとなってしまい、それ以降で詰まる事が多くなってしまう。
 つまり、数学をやる場合はどこからが分からないのかというのを、しっかりと自覚する必要があるという事だ。
 それこそ、中学まで戻って……という事になっても、別におかしな事ではない。
 いや、三馬鹿トリオの成績の悪さを考えれば、下手をすると小学校まで戻らないといけない可能性すらある。

「さすがに、分数の掛け算、割り算とかは出来るよな?」
「当然だろ」
「勿論」
「さすがにそれくらいは余裕だ」

 順平、友近、宮本の3人が、それぞれそう言葉を返してくる。
 うん、よかった。もしこれで、実は分数の計算とかも出来ないとか言われたら、どうしようかと思った。

「なら次は……」

 そんな感じで、自然と数学を教えていく。
 基本的に簡単な問題を解かせて、それが分からなければ俺とゆかりが教えるという形を取っていたのだが……

「って、何でそんなところも分からない訳? さっき教えた事の応用じゃん」
「おい、宮本。そこはこっちの公式を使えばいいって、さっき言っただろ? 友近は使う公式が違う。2ページ前の問題をしっかりと見直してみろ」

 そう、三馬鹿トリオと言われるだけあって、かなりの手間が掛かってしまう。
 ちょっと予想以上に大変な状況に、少し安請け合いしすぎたか? と若干後悔する。
 ともあれ、そんな感じで勉強を教える事、1時間程。
 そろそろ太陽も夕焼けになりそうな頃……不意に携帯にメールが着信する。
 丁度順平に対して教えたところだったので、そのまま携帯に目を通す。
 するとそこには、生徒会の仕事が予想外に早く終わったので、これからの時間は空いている、という桐条からのメールだった。
 これ幸いと、俺は待っている旨を書くと返信する。
 ……よし。取りあえず、これで俺とゆかりで三馬鹿の面倒を見るといった真似はしなくてもいいな。
 その事に安堵していると……

「アルマー、これを教えてくれー」

 友近からのヘルプが入る。
 ぬぅ……我慢。ここは我慢だ。
 そう判断しながら、友近の詰まっている場所を教えていく。

「サプライズゲストがもう少ししたら来る。楽しみにしててくれ」
「え? サプライズゲスト? 誰だよ、それ?」

 勉強に退屈していたのか、友近が俺を見ながらそう聞いてくる。
 いや、俺の方を見ているのは友近だけではなく、順平と宮本……更にはゆかりまでも
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