第141話
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えば、アニスってオリビエやジェイドに接する時の態度もあんな感じだったけど、もしかしてアニスって、玉の輿を狙っているの?)
(え、え〜と……アニスにも色々と複雑な事情があって、あんな風になってしまったんです。)
(ああいう所も、全然、変わっていないです、アニス。)
ジト目のフィーに小声で問いかけられたイオンは苦笑しながら言葉を濁しながら答え、アリエッタは呆れた表情でアニスを見つめていた。
「ハハ、中々ユニークな仲間と出会えたようだね、ソフィは。…………それにしても、君が私達の時代よりも遥か未来のソフィだとはね……何というか……全然実感が湧かないね。正直、私からすれば私の時代のソフィと比べても全然変わっていないように感じるね。」
「そうかな?私、今までずっとアスベルとシェリアの子供達やその子孫達の”お姉さん”を務めてきたから、少しは大人になっていると思うよ。………あ、でも変わらない事で思い出したけど、アスベルとリチャード、私が”誓いの友”を誓った”あの場所”は今でもずっとあのままだよ。アスベルとリチャードがあの場所をあのままにして欲しいという遺言を残してくれたお陰で、”ラント家”の人達は今でもあの場所をとても大切にして、あのままにしてくれているんだ。」
一方リチャードは苦笑した後優し気な微笑みを浮かべてソフィを見つめ、リチャードの言葉に対してソフィは不思議そうな表情で首を傾げて答えた後ある事を思い出してその出来事をリチャードに伝え、ソフィのリチャードに対する話にリース達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ソフィ…………私は今こうして、生きているのだから”遺言”だなんて、縁起でもない事を言わないでくれないかい……?」
「ふふっ、ごめんね。でも私、今でもアスベルとリチャードの遺言に感謝しているんだ。………時代の流れと共に世界は発展して行って、”ラント”もアスベルやリチャード達が生きている時代とは比べものならないくらい発展しているけど、あの場所だけは今でもあのままだもの。」
疲れた表情で溜息を吐いたリチャードの指摘に対して苦笑しながら答えたソフィは懐かしそうな様子で答え
「ソフィ………………」
ソフィの答えを聞いたリチャードは静かな表情でソフィを見つめていた。
「えっと……リチャード。私達、”影の国”からそれぞれの世界に帰るために協力し合っているんだ。リチャードも手伝ってくれない?」
「ハハ、”リチャードも手伝ってくれない?”だなんて、水臭いじゃないか、ソフィ。当然私も今後の探索活動に加勢させてもらうよ。何せ私とソフィ、そしてアスベルは―――――」
「「”誓いの友”だから。」」
ソフィの問いかけに苦笑しながら答えたリチャードは静かな笑みを浮かべてソフィと同時に遥か昔
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