第141話
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めた。するとその時封印石が光を放ち
「あ………」
「……どうやらこの”星層”の途中で手に入れた封印石は”第三星層”の封印石同様、その場で解放されるようですね。」
封印石の様子を見たソフィは呆け、リースは静かな表情で推測を口にした。そして封印石の解放によって発生した光が消えるとそこには碧を基調とした高貴な衣装とワインレッドの外套を纏った金髪の青年が地面に跪いていた。
「くっ……何だったんだ、今の光は……?………君達は一体………」
光の中から現れた青年は目を開けてリース達に気づくと戸惑いの表情をし
「……あちらの方が先程の話にあったソフィさんのお知り合いの方ですか?」
「うん……!本当に……久しぶりだね、リチャード……!こうしてまた会えるなんて、夢みたい……!」
リースの問いかけに力強く頷いたソフィは嬉しそうな表情でリチャードを見つめ
「ソフィ……?”また会えるなんて”という言葉は一体どういう意味だい?それに彼らは一体――――いや、それ以前にここは一体どこなんだい?私は先程まで君達の実家の客室で明日に備えて休もうとしていたのだが……」
青年はソフィの言葉に首を傾げた後戸惑いの表情でリース達を見つめ、そして立ち上がって周囲を見回してソフィに訊ねた。
「えっとね……信じられない事かもしれない話だけど―――――」
そしてソフィは青年に状況を説明し、初対面のリース達はそれぞれ自己紹介をした。
「”エフィネア”とも”フォドラ”とも異なる世界――――いや、我々が存在している世界とは全く別の世界が存在し、更に”想念”によって形成された世界――――”影の国”か………常識で考えれば信じられない出来事だが、今私達がこの場にいる事が何よりの証明だね。」
「理解が早くて助かります。ソフィより先程僕達が戦った”セルディク”という人物に変身した魔物―――”グリモア”の事と、その”セルディク”という人物と”リチャード”と呼ばれた人物に因縁の関係がある事を教えてもらいましたが………ソフィが貴方の事を”リチャード”と呼んだという事は貴方が件の……?」
青年の答えを聞いたイオンは静かな表情で呟いた後青年に問いかけ
「ああ。――――私がそのリチャードだ。まだまだ未熟者ではあるが、ウィンドル王国の国王だ。………まあ、私が国王だからと言って、そんなに畏まる必要はないから、気軽に接してくれて構わないよ。」
「や〜ん、さすがリチャード陛下♪わたし達が出会った当初高慢かつ我儘だった王族達と違って、とっても懐が広い御方ですね♪」
青年―――リチャードの話を聞いたアニスは露骨な態度でリチャードに媚びを売り、アニスの様子にその場にいる全員は冷や汗をかいた。
(何あの露骨な態度。そう言
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