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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0250話『平和的な薬の副作用(その1)』
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こされながらきっと私の金切り声で衝撃を食らって気絶してしまったのでしょう、スースーと寝息を立てています。

「これは……! まさか幼児化ですか」
「多分ネ。これが明石のいう副作用ってモノデスカ?」
「そうだと思います」
《おそらく記憶もないみたいです……私の事が分からなかったみたいですから……》
「そうですか……すぐに医療室に運んでください! 検査しますので!」

それからは行動は迅速に進んでいって提督は医療室のベッドに寝かされていました。
だけどさすがに情報封鎖は出来なかったみたいでぞくぞくと艦娘のみなさんが医療室に集まってきていました。

「提督が子ども化したって本当ですか!?」
「あ……司令が私より小さい……」
「これはもうスクープですね!」

と、みなさんが騒いでいる中で、

「静かにしてください。提督が起きてしまいますよ?」

明石さんに叱られていましたけど、やっぱりと言う感じで提督が目を覚ましたのか、

「う……あれ? また違う部屋……」
「あ、提督起きましたか」
「お姉ちゃんもだれ……?」
「うー……これは一大事ですね。自然に元に戻るのかも分からない以上は下手に治療ができませんから」
「治療……? 私、どこか体が悪いの……?」

コテンと首を傾げる提督の可愛いご様子に「はぁ〜……」と歓喜から来ているのでしょう甘い吐息を吐くみなさんの姿がありました。
青葉さんなんて鼻血を出しながらも何度もシャッターのボタンを押していますし。
するとみなさんの中から対馬ちゃんが出てきました。

「うふふ……また司令に不思議な事が起こりましたね。対馬、とっても嬉しいですよ。よしよしー……」

対馬ちゃんがそう言いながらも提督の頭を撫でていました。
提督も対馬ちゃんの不思議な魅力に当てられたのか、

「対馬ちゃんって言うの……?」
「はい、対馬です……。司令、可愛いですよ」
「私……可愛いの?」
「はい。とても愛らしいですよ。思わず食べてしまいたいほどに……」
「ひっ!?」

その子供らしからぬ妖艶な笑みを浮かべる対馬ちゃんに訳も分からない恐怖からでしょう提督は明石さんに抱きついていました。いいなぁ〜……。

「あぁ、いいですねー……って、そうじゃなくて対馬ちゃん、提督を怖がらすことは禁止ですよ?」
「ふふふ、すみません」
「ここは適任者に任せましょうか。鳳翔さん、いますかー?」
「はーい。いますよー」

明石さんは鳳翔さんを呼ぶとみんなの中を掻き分けて鳳翔さんが温和な笑みを浮かべながら出てきました。

「少しの間ですが提督の事をお願いしてもいいですか……? 私も人の事を言えないのがちょっとと思いますけど襲われたらシャレになりませんし、それに下手に歩き回れると迷子にな
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