ペルソナ3
1906話
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かいるし」
「……まぁ、アルマーがそう言うのであれば、私も構わんが」
喜んでという訳ではなかったが、それでも桐条は俺の提案を受け入れる。
桐条はこういうのに疎そうだしな。
そう判断し、何かを言おうとすると……4時限目を開始する為のチャイムが流れた。
「っと、悪い。じゃあ俺はもう行くな。何か詳しい事が決まったらメールで知らせる。ただ、本当に余裕があったらでいいからな。無理をする必要はないぞ」
桐条の場合、生真面目というか……何かあっても1人で背負い込もうとするような性格をしてるんだよな。
おまけに、それで何とかなるだけの能力を持っているから、余計に肉体的、精神的な疲れが蓄積する。
そういう意味では、今回の勉強会はいい気分転換になる……といいな、とは思っている。
本人がそれを望むかどうかは、正直微妙だが。
「うむ。では、授業を頑張るようにな」
そう言いながら、桐条は教室の中に戻っていく。
……何だか、教室の中で黄色い悲鳴が聞こえているような気がしないでもないが……多分気のせいだろう。
そう思いながら、俺は自分の教室に戻るのだった。
「え? じゃあ今日からいいのか?」
昼休み、順平の口から意外そうな……それでいて、本心からはあまり嬉しそうに思ってはいないのだろう声が響く。
まぁ、順平にしてみれば、出来ればもっと遊んでいたいというのが正直なところなのだろう。……来週の月曜からテストなのだとしても。
「ああ。どうせテスト勉強をやるならしっかりと、だな。で? 剣道部の方はどうなってるんだ?」
弁当を食べている宮本に視線を向けると、弁当を食べるのを一旦止め、ペットボトルのお茶で口の中のものを飲み込んでから口を開く。
「本来はもう何日かしてからテスト期間として部活は休みになる筈だったのだが……その、まぁ、何だ。剣道部には何人か成績に問題がある者がいてな。いつもより早めにテスト期間として部活が休みになった」
「なるほど」
そういう風になるという事は、俺が思っているよりも剣道部には成績の悪い奴が集まっているといったところか。
もしくは、今回のテストは学年が変わってから最初のテストだけあって、剣道部側としてもかなり力を入れているという事はある、か?
まぁ、月光館学園は桐条グループが大規模に出資している学校だけに、普通の学校とは違ってもおかしくはない。
そう考えれば、俺って本当の意味で普通の学校って行った事がないんだよな。
麻帆良だって、とてもじゃないが普通の学校とは言えないし。
そんな事を考えながら、俺は納得する。
「そういう事なら、こっちは構わない。じゃあ、今日から早速勉強するって事でいいな?」
「ああ、頼む」
そ
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