EX回:第39話(改2)<艦娘の孤独>
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た私自身、この嵐を抜ければ、そこで提督の立場から下ろされる可能性もある。
(いや提督解任は、ほぼ確実か?)
(ただ……それも良いかな?)
何気なく前を見ると……寛代が自分の座席から振り返って、こっちをジッと見ていた。
時おり光る稲光に彼女の長髪が陰影を際立たせている。それがまるで人の心を見透かす仏像のように見えてドキッとした。
「……」
「な、何だよ寛代?」
まさか私の心情を見つめているのか?
(提督を降りるかも知れないこと? それとも艦娘たちのことか……あるいは)
ただ寛代に気づいた技術参謀は言った。
「寛代、前を向いていなさい」
彼女が大人しく前に向き直った次の瞬間だった。
静電気の強い感じの妙な電流が機体全体を再び覆った。
そして機内の、すべての金属が帯電し一部はバチバチと放電し始めている。
「ぎえええ!」
「お姉さま!」
やはり、金剛姉妹が最初に騒ぐんだな。
……だが、この電気椅子みたいなビリビリは苦手だ。
「あれ?」
私は少し妙なことに気づいた。
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