第140話
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の登場にファラが呆けている中声を上げたメルディの話を聞いたキールが考え込んだその時、クローゼの治療によって傷が回復したレイスがファラ達に近づいて来た。
「レイス………傷は大丈夫なの?」
「ああ。元々打ち身による衝撃が強かっただけだったから、それ程大した傷は負っていないさ。」
「本当に大丈夫なの?」
無事の様子のレイスの答えを聞いてもファラは再度心配そうな表情でレイスに訊ねた。
「ふふっ、そんなに心配しなくてもお兄様は致命傷を受けていませんでしたから、治療をし始めた時点でも命に支障はありませんでしたよ。」
「ハハ、そういう事さ。心配をかけてすまなかったね。」
「……………よかった〜……………レイスが私達を再び庇おうとした時、バリル城でレイスが私達を庇って死んだ事を思い出したから、本当によかった〜…………」
「ファラちゃん…………」
「………………」
クローゼとレイスの答えを聞いて安堵の表情で溜息を吐いたファラの様子をアネラスは辛そうな表情で見つめ、ジンは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「そう言えば………あんたは何で”極光剣”を使えたんだ?確かあんたは”極光壁”しか使えないんじゃなかったのか?」
「ハハ、実は私が生まれ変わってからクローディアや私達の世界である強敵と戦わなければならない事態が起こってね……その強敵との決戦の際、いかなる攻撃も通さない絶対障壁を強敵が展開して私達を窮地に追い込んだのだが………その際に一か八かで”極光壁”のエネルギーを剣に集束させたのさ。そしてそれが切っ掛けとなって、”極光剣”を習得したんだ。」
「あの状況でよくそんな”賭け”ができたな………」
キールの疑問に苦笑しながら説明したレイスの答えを聞いたルークは驚き
「バイバ!それじゃあレイスは”試練”も受けずに自力で”極光剣”を覚えたんだな!凄いな!」
「クィッキー♪」
「幾ら極限状態だからと言って、本来は”セイファートの試練”を超えなければ習得できない”真の極光術”を習得するなんて滅茶苦茶だ………」
「ふふっ、リッドが知ったら”試練も受けずに極光剣を使えるようになるなんてレイスだけずりぃぞ”とか言って文句を言いそうだね。」
メルディは驚いた後クィッキーと一緒に興奮し、キールは疲れた表情で溜息を吐き、ファラは微笑んでいた。
「フフ…………それよりも、転移陣も現れたけど、もしかしてあれが中間地点に向かう転移陣かしら?」
「ああ。ここがファロース山の終点だったから、間違いないだろう。」
「そんじゃあ封印石を回収した後さっさとここから出ようぜ。」
「他のグループの皆さんも、きっとボク達を待っていますの!」
メルディ達の様子を微笑ましそう
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