暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
持ち込み食材で晩酌を・2
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な事を呟く。そう、この味噌汁飲んだ〆にもいいが、焼いたフランスパンなんかを浸して酒のアテに食べるなんて食べ方もオススメだったりする。

「そう来ると思ってな、フランスパントーストしといた」

「流石やなぁ」

 ついでに言うと、ただ焼くのも芸がないのでガーリックバターを塗ってガーリックトーストにしてある。コレを浸すとにんにくの風味がプラスされて、スープも美味くなるって寸法よ。

「いや〜、満足満足。ほなご馳走さん」

 爪楊枝でシーシーしながら、ほろ酔い気分で店を去る龍驤。その姿は背丈に似合わずオッサンにしか見えない。そんな後ろ姿を苦笑混じりに見送ると、

「提督……今夜は飲みたい気分なの。お付き合い下さるかしら?」

 と、夕雲が誘ってきた。勿論俺に否はない。

「お付き合いしましょう、お嬢さん。何をご所望で?」

「そうねぇ……クリスマスも近いし、シャンパンを使ったカクテルをお願いするわ」

「かしこまりました。早霜、そっちは任せるぞ。俺はツマミを作る」

 無言で頷く早霜にカクテルを任せ、俺はアボカドを使ってもう一品といこう。


《混ぜて焼くだけ!アボカドグラタン》※分量2人前

・アボカド:1個

・ベーコン:2枚

・ゆで卵:1個

・マヨネーズ:大さじ3

・ブラックペッパー:少々

・とろけるチーズ:適量

・にんにくパウダー:少々



 さて、作ろうか。アボカドは種に沿って1周させるように切り込みを入れて半分にし、種を取り除く。スプーンを使って実を取り出したら、皮は捨てずに取っておく。

 アボカド、ベーコン、ゆで卵を1cm角で刻み、ブラックペッパー、にんにくパウダー、マヨネーズを加えて和える。

 取っておいたアボカドの皮に、和えたアボカドの身を戻し、上にチーズを乗せる。後はオーブントースターでチーズがとろけるまで焼けば完成だ。




「お待ち、『アボカドのグラタン』と……」

「こちら、《ミモザ・ジャパニーズスタイル》です」

「美味しそう……いただくわ」

 気の利く早霜は、ミモザを俺の分と自分の分、3人分を準備していたらしい。軽くグラスをぶつけて鳴らし、クイッと軽く煽る。

「これ……お蜜柑?」

「はい、オレンジジュースの代わりに蜜柑の絞り汁を使いました」

 なるほどな。ミモザってのはシャンパンを同量のオレンジジュースでビルドしたカクテルだが、オレンジジュースの代わりに蜜柑の絞り汁を使ったからジャパニーズスタイルってワケか。

「ん!こっちのグラタンも美味しいわ……」

 アボカドのグラタンを頬張って、顔を綻ばせる夕雲。妖艶な色気を漂わせる夕雲も、無邪気に笑う夕雲もアリだな……なんて考えてし
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