暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
持ち込み食材で晩酌を・2
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れに徐々にではあるがブルネイの気温も下がってきており、温かい煮物やスープ系が好まれるのも当然っちゃ当然か。

「んじゃま、適当に作っちまうわ」


《アボカドと豆乳のクリーミー味噌汁》※分量2人前

・アボカド:1/2個

・玉ねぎ:1/6個

・ベーコン:1枚

・豆乳:300cc

・バター:5g

・みりん:小さじ1

・ほんだし:大さじ1

・味噌:大さじ2※お好みの味噌でいいが、赤だし系はあんまり合わないぞ!



 さて、作ろうか。アボカドは皮を剥いて種を取り除き乱切りに。玉ねぎは1cm幅のくし切り、ベーコンは1.5cm幅でカット。

 鍋にバターを入れて熱し、ベーコンと玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通ってきたら豆乳とみりんを加えて軽く煮込む。この時、豆乳を加熱しすぎると分離してしまうので注意。

 軽く煮立ってきたらアボカドを加えて味噌を溶く。沸騰直前で火を止め、椀に盛ってお好みでパセリを散らせば完成。




「『アボカドと豆乳のクリーミー味噌汁』、お待ち」

「ん〜♪いい香り」

 お椀に盛られた味噌汁に鼻を近付け、その香りを確かめる夕雲。たっぷりとその香りを楽しんだ後、両手でお椀を持ってふぅふぅと息を吹き掛け、少し冷ましてズズズと啜る。そして満足げにぷはぁ……と息を吐き出す。たったそれだけの動作。それだけなのに、

「なんでそんなエロく見えんねん!」

 という、龍驤の鋭いツッコミが入る。確かに、何故か味噌汁飲んでるだけなのに妙な色気がある。駆逐艦なのに。

「そうかしら?私自身としては、そんなに自覚ないんですけど……」

 はて?と言った具合に小首を傾げる夕雲。





「でもこのお味噌汁、味噌汁というより味噌風味のポタージュスープ、と言われた方がしっくり来そうなお味ですね?」

「あ、やっぱりか?実はコレ、日本食に馴染みの無い海外組を徐々に馴れさせる為に作ったレシピでなぁ」

 すぐに和食に馴染んで納豆やら塩辛やらパクパク食べてるビス子やアイオワは例外として、食生活の違いと言う奴は意外と難しい問題だったりする。中でも和食に欠かせない味噌と醤油は、その独特の香りが苦手という外人も少なからず居る。世界的に和食ブームになった現在でもだ。俺もその辺を危惧して、色々と試作したりはしていたんだが……ウチに来た連中はあっさりと馴染んでしまい、ほぼお蔵入りになってしまったレシピを掘り起こしただけだったりする。

※海外組が馴染めた理由が、自分の腕の良さだと提督は気付いていません。

「ん〜、せやなぁ。この味付けなら白飯もイケるけどパンにも合いそうな感じやし」

 味見にと別の椀に盛って出してやった味噌汁を啜りながら、龍驤がそん
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