ペルソナ3
1905話
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、俺達も自分の席に座るのだった。
「3-Cか」
3時限目の授業が終了した俺は、桐条にメールを送って真田のクラスを聞き出すと、早速その3-Cに向かっていた。
ちなみに真田のクラスを聞くだけなら、それこそ順平に聞いた方が手っ取り早いんだが……今回はドッキリを仕掛ける一面もあったので、桐条にメールで聞いた訳だ。
まぁ、真田は月光館学園でも有名人の1人なのだから、別に桐条に聞かなくてもファンクラブの連中に聞けばすぐに分かったような気もするが。
ともあれ、そんな訳で俺は3-Cの前にやって来ていた。
何人かの生徒が、何で下級生がこんな所に? といった視線を向けてくるが、真田とスパーリングをして勝った俺の顔を知っている者もいるのだろう。
不思議そうにこっちを見ている者の数はそこまで多くはない。
「悪いが、真田を呼んでくれないか?」
教室の扉の近くにいた、真面目そうな男にそう告げる。
その男は少し迷惑そうにこっちを見たが、それでも特に不満を口にせず真田のいる方に向かって歩いていく。
……そこでは、何人かの女に囲まれている真田の姿があった。
恐らく、ファンクラブの者達だろう。
だが、真田のような場合は攻め一辺倒ではなかなか口説き落とせるものではない。
少し引いてみるのも大事だと思うんだけどな。
もっとも、ファンクラブにいるのは本当に真田を好きだというのではなく、追っかけとかファンクラブという活動を楽しんでいるという者も多い。
そういう意味で真田を好きだと思ってるのは……さて、どれくらいいるのやら。
ただ、真田がその気になれば、ファンクラブの女と深い関係になるのはそう難しくはないんだろうが……真田はそっち方面にあまり積極的じゃないからな。
ともあれ、そんな真田に俺が頼んだ男が近づいていき、やがて一言、二言、言葉を交わす。
そして真田が俺の方を見て、嬉しそうにこっちに向かって歩いてくる。
代わりにファンクラブの女達が不満そうな視線を向けてくるが……話はすぐに済むから、それまで待っててくれ。
「どうした、アルマー」
「ああ、ちょっと頼みがあって。……サンキュ」
真田をここまで連れてきてくれた男に軽く礼を言い、真田との話に移る。
何だか礼を言われた男が微妙に不満そうな表情を浮かべていたが、何なんだろうな。
「頼み?」
「そうだ。確か、真田は学校の成績がそこそこ良かったよな?」
「そうだな。一応そこそこは維持している」
「だと思った。……で、順平を含めてクラスの中でも成績の悪い知り合いを何人か集めて勉強を教える事になったんだが、教えるのが俺とゆかりしかいなくてな。出来れば真田に付き合って欲しいんだが」
「俺がか? いや、だが……」
一応真
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