暁 〜小説投稿サイト〜
難破船
第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話
た。
「だからね」
「ここに残ったのね」
「そうなの。私はこの島でずっと生きて」
 そしてだった。
「この島に眠るわ」
「そうするのね」
「ええ。最初から最後までね」
 私の一生、その最初から最後までだった。
「そうするしかないから」
「だから今も」
「それでいいの。あの人は旅立つ船で」
 こう言ってあの人の乗っている船を見て。それから。
 港の端にある捨てられた船を見た。難破してここまで曳かれてきて。それからそこに朽ち果てて置かれたその船を見て。私はまた言った。
[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ