第一章
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た。
「だからね」
「ここに残ったのね」
「そうなの。私はこの島でずっと生きて」
そしてだった。
「この島に眠るわ」
「そうするのね」
「ええ。最初から最後までね」
私の一生、その最初から最後までだった。
「そうするしかないから」
「だから今も」
「それでいいの。あの人は旅立つ船で」
こう言ってあの人の乗っている船を見て。それから。
港の端にある捨てられた船を見た。難破してここまで曳かれてきて。それからそこに朽ち果てて置かれたその船を見て。私はまた言った。
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