~The hijack BUTEIkiller true criminal~
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……と音を立て、落っこちていく。
それと同時に、ESSも発動した。
見えたのは、こっちにワルサーP99を向けた理子の笑顔。
「ノン、ノン。ダメだよ彩斗。オルメスのパートナーは戦うパートナーじゃないの。パンピーの視点からヒントを与えて、オルメスの能力を引き出す。そういう活躍をしなきゃ」
うっとりとご高説をぶった理子を見て―その隙に、アリアが床を蹴って動く。
バンッ、と床を蹴った後、2丁拳銃を構えて襲いかかる。いける、と判断したのだろう。理子のワルサーを見て。
常に防弾制服を着用している武偵同士の戦いでは、拳銃は一撃必殺の刺突武器にはなりえない。打撃武器だ。
となると物を言うのは、総弾数だが―あのスカートの中に、20発でも30発でも入るUZIを隠し持たれてたらこっちが不利だ。だが通常、ワルサーP99には16発までしか入らない。
対するアリアのガバメントは―7発。エジェクションポートに手で1発入れておくか、チェンバーに予め入れておく必要がある。そうすれば8発、互角だ。
「アリアー、2丁拳銃が自分だけとか思っちゃダメだよ?」
バッ、とカクテルグラスを投げ捨て、その手で―スカートからもう1丁、ワルサーを出してきた。
「―!」
だが、アリアはもう止まるわけにはいかない。
バリバリバリッ!という音を立てて、至近距離から理子をガバメントで撃ち始めた。
「くっ………このっ!」
「あはっ!あははははっ!」
お互いがお互いを撃とうとせめぎあう。
……武偵法9条。武偵は如何なる状況であっても、人を射殺してはならない。
アリアはそれをキチンと守り、理子の頭は狙わない。
理子も合わせているのか、アリアの頭を狙うようなことはしない。
まるで格闘技のように、2人の手が交差する。
武偵同士の近接拳銃戦(アル・カタ)戦は、射撃線を避け、躱し、或いは相手の腕を自分の手で弾き…の戦いだ。
―ガキンガキンッ!!
全く同じ瞬間に、互いの銃が弾切れを起こす。
その瞬間、アリアは両腕で理子の両腕を抱えた。
「―はっ!」
2人は抱き合っているような姿勢になり、理子の銃撃も止む。
―近接格闘技なら、アリアの方に分がありそうだ!
「彩斗!」
アリアに言われるまでもない。
―シャンッ!
背中の西洋剣を抜き、ベレッタを構える。
銃1、剣1の―ガン・エッジという構え方だ。
非常灯の下で、剣の刀身が銀色に光る。
「そこまでだ、理子。もう降参したらどうだ?」
アリアの背後に突き出ているワルサーに注意しつつ、近付こうとした時―
「双剣双銃―奇遇よね、アリア」
「奇遇……?」
「理子とアリアはいろんなところが似て
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