暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~The hijack BUTEIkiller true criminal~
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
……と音を立て、落っこちていく。

それと同時に、ESSも発動した。
見えたのは、こっちにワルサーP99を向けた理子の笑顔。

「ノン、ノン。ダメだよ彩斗。オルメスのパートナーは戦うパートナーじゃないの。パンピーの視点からヒントを与えて、オルメスの能力を引き出す。そういう活躍をしなきゃ」

うっとりとご高説をぶった理子を見て―その隙に、アリアが床を蹴って動く。

バンッ、と床を蹴った後、2丁拳銃を構えて襲いかかる。いける、と判断したのだろう。理子のワルサーを見て。

常に防弾制服を着用している武偵同士の戦いでは、拳銃は一撃必殺の刺突武器にはなりえない。打撃武器だ。

となると物を言うのは、総弾数だが―あのスカートの中に、20発でも30発でも入るUZIを隠し持たれてたらこっちが不利だ。だが通常、ワルサーP99には16発までしか入らない。

対するアリアのガバメントは―7発。エジェクションポートに手で1発入れておくか、チェンバーに予め入れておく必要がある。そうすれば8発、互角だ。

「アリアー、2丁拳銃が自分だけとか思っちゃダメだよ?」

バッ、とカクテルグラスを投げ捨て、その手で―スカートからもう1丁、ワルサーを出してきた。

「―!」

だが、アリアはもう止まるわけにはいかない。

バリバリバリッ!という音を立てて、至近距離から理子をガバメントで撃ち始めた。

「くっ………このっ!」

「あはっ!あははははっ!」

お互いがお互いを撃とうとせめぎあう。

……武偵法9条。武偵は如何なる状況であっても、人を射殺してはならない。
アリアはそれをキチンと守り、理子の頭は狙わない。
理子も合わせているのか、アリアの頭を狙うようなことはしない。

まるで格闘技のように、2人の手が交差する。
武偵同士の近接拳銃戦(アル・カタ)戦は、射撃線を避け、躱し、或いは相手の腕を自分の手で弾き…の戦いだ。

―ガキンガキンッ!!

全く同じ瞬間に、互いの銃が弾切れを起こす。
その瞬間、アリアは両腕で理子の両腕を抱えた。

「―はっ!」

2人は抱き合っているような姿勢になり、理子の銃撃も止む。
―近接格闘技なら、アリアの方に分がありそうだ!

「彩斗!」

アリアに言われるまでもない。

―シャンッ!

背中の西洋剣を抜き、ベレッタを構える。
銃1、剣1の―ガン・エッジという構え方だ。

非常灯の下で、剣の刀身が銀色に光る。

「そこまでだ、理子。もう降参したらどうだ?」

アリアの背後に突き出ているワルサーに注意しつつ、近付こうとした時―

双剣双銃(カドラ)―奇遇よね、アリア」

「奇遇……?」

「理子とアリアはいろんなところが似て
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ