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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~The hijack BUTEIkiller true criminal~
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、使用人どもまで……理子をそう呼んでたんだよ。ひっどいよねぇー」

「な、何よ…………4世の何が悪いって言うのよ」

なぜかハッキリとそう言ったアリアに、理子は目玉をひん剥く。

「―悪いに決まってんだろ!!あたしは数字か!?ただの、DNAかよ!?あたしは理子だ!数字じゃない!!」

突如、キレた理子は―俺たちじゃない誰かに向かって、叫び、怒っていた。

「曾お爺さまを越えなければ、あたしはただの『リュパン家の曾孫』として扱われる。だからイ・ウーに入って、この力を得た―この力で、あたしはもぎ取るんだ―あたしを!」

……何だ?何を言っているのか、微塵も分からない。
ただ、アリアだけは―理子の話を、深刻な面持ちで聞いていた。

「……1つ聞くぞ、理子。武偵殺しは―お前の仕業だったのか?」

「武偵殺し……?ああ、あんなの」

じろ、とアリアを見て―

「プロローグを兼ねたお遊びよ。本命はオルメス4世―アリア、お前だ」

その眼は最早、いつもの理子の眼ではなく……獲物を狙う獣のよう。

「100年前、曾お爺さま同士の対決は引き分けだった。つまりオルメス4世を倒せば、あたしは曾お爺さまを越えたことを証明できる。……彩斗、お前もちゃんと役割を果たせよ? 」

役割……H家のパートナーとしての、役割、か。
いいだろう、やってやる。もちろんESSで、な。

じわ……と脳内伝達物質βエンドルフィンを分泌させ、脳波をγ波に移行させていく。
ただ、自分で分泌させるとなると少し時間がいる。
…話を、出来るだけ引き伸ばそう。

「オルメスの一族にはパートナーが必要なんだ。曾お爺さまと戦った初代オルメスにも、優秀なパートナーがいた。条件を合わせるために、お前とアリアをくっ付けたんだよ」

「お前が…………?」

全て、計算通りだったってわけか。
ナメられたもんだな…俺も。

「そっ」

理子はいつもの軽い調子に戻り、くふっ、と笑う。
このバカ理子を―演じてたのか。今まで。

「あっくんのチャリに爆弾を仕掛けて、わっかりやすぅーい電波を出してあげてたの」

「……あたしが武偵殺しの電波を追ってることに、気付いてたのね…………!」

「そりゃー、気付くよー?あんなに頻繁に情報科(インフォルマ)に出入りしてればねー」

「……理子、お前が武偵殺しだってことは―浦賀沖海難事故、シージャックもお前の仕業だな 」

「そ、理子がやったよ。ついでに―キーくんのお兄さんもね」

やっぱり、理子が金一さんを……!
怒りのためか、グリップを握る手に力を込めたその時―!

「おーらら♪」

飛行機がまた、ぐらり、と揺れた。

次の瞬間、左手からDEが消えていて―がしゃん、がしゃ
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