0247話『多摩の改二改装と寝坊』
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ら雷巡で戦隊が組めると思ったクマ……」
それで残念がる球磨。
だから私は少し想像してみた。
ちょっと子供のイメージ感覚も取り入れてみて、
『球磨レッド!』
『多摩ブルー!』
『北上イエロー!』
『大井ピンク!』
『木曾グリーン!』
『『『五人そろって球磨型戦隊! 雷巡ジャー!!』』』
そして最後に爆発音。
……とか、アホな事を妄想してみた。
うん、ないな……。
「そうか、それは残念だったな……」
そんなあほな事を考えつつ球磨の頭を撫でて慰める。
「……提督? なんか変な事を考えなかったクマ?」
「気のせいだ」
「そうかクマ……?」
察しのいい球磨に少し戦慄しながらもそこで明石から「改装ボタン、どうぞー!」と言う声が聞こえてきたので私はボタンを押す。
改装室から光が漏れてきてしばらくした後に、
「いい感じにゃ……!」
そこには北方迷彩柄の服を着て少し成長していた多摩の姿があった。
それを見て球磨型のみんなから「おー!」と声があがる。
「多摩、改装終了にゃ!」
「いやー、かっこよくなったクマね! 胸も……うぅー、成長しているクマ……お姉ちゃんは少し悲しいクマ……」
「にゃ!? なんで悲しまれなきゃいけないにゃ!?」
違うんだよ多摩。きっと球磨は仲間がいなくなって悲しんでいるんだ。
球磨もいずれは改二になって成長できるといいな。
とにかく、
「それじゃ多摩。これからも頑張ってくれ!」
「了解にゃ!」
そんな感じで多摩の改装は終了したあとに少し遅れて任務などに手を付けようと考えていたのだった。
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