その二十二「お料理教室」
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何でもできる完璧生徒会長さんでも弱点というか、苦手分野なんてあるんだぁ。裏返したらあとは2分くらい焼けば……「完成です!」お皿の上に移せばきつね色に焼けたホットケーキの完成です。あとはこれにそれぞれ好みでトッピングすればいいだけなんです。簡単だし誰にだって出来るホットケーキ……だと僕は思っていました、今日この時までは。
「ぷつぷつが出てきたらひっくり返すんでしたね」
「そうですぅ」
「頑張れーりっちゃん!!」
「ごくり……ええっい!!」
独特な緊張感をもってひっくり返した高浜先輩のホットケーキは宙を舞いフライパンに着地した時には
「な、なんで海苔巻きになっているんですか!?」
宙に舞ってフライパンに着地する間になにがあったのか、ホットケーキが海苔巻きにチェンジしてました……僕も初めて見る光景でどうしたらいいのか分かりませんっ。
「も、もう一度です!」
なんど繰り返しても出来るのはホットケーキじゃなくて海苔巻きばかり。そしてなぜか隣で焼いていた千代紙先輩は……
「なんでだろ〜? チョコバナナしか出来ないよ!?」
と言いながら美味しそうにチョコバナナを頬張る千代紙先輩。何処からバナナとチョコレート持って来たのですかぁ?
「……臭いッ」
さらにその隣からはフライパンから黒い煙がモクモクとあがる小野先輩。フライパンの中身は真っ黒焦げになった暗黒物質が……
「2秒でなるかあああああ!!!?」
今日も美希のツッコミがさえわたります。火加減を間違えたのかなぁ?
「………はぁ」
そのまた隣ではガックシと膝から大きく崩れ落ちるしーパイセンの姿が!!
どうしたんですかっしーパイセンっと駆け寄ると「あれ」とフライパンの中身を指さしていますぅ。中には何が……恐る恐る見てみると
「え……パンケーキ?」
「うん。ホットケーキを作ろうとしたのに……どうしてかパンケーキしか作れなくて……」
微妙!! でも大丈夫ですよ! ホットケーキもパンケーキも似たようなものですしぃ、見た目だけで言うなら区別なんてつきませんからっ。この中で言ったらしーパイセンの優勝ですよっ、他の先輩たちろくなの作ってませんからぁ。
「だから大丈夫ですよぉ、しーパイセンっ「このホットケーキ味がなくて不味いし」小野先輩ぃぃいいいい!!?」
※女子力低い系女子達が作り出した暗黒物質はあとでメッシーが美味しくいただきました☆
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