暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1904話
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ような勉強を以前にもした事があるから、勉強はそこまで苦手という訳ではない。
 世界史や日本史といったところには色々と細かい違いがあるので、その辺りの齟齬を何とかする必要はあるが……それ以外に関して言えば、ほぼ問題ないというのが自分の判断だ。
 実際、多少世界が違っても数学の公式が違ったり、物理法則が違ったりする訳でもないのだから。
 ……その辺りを絶対と言えないのが、様々な世界を旅している俺にとって怖いところだが。

「それで、宮本の成績は具体的にどれくらいなんだ?」

 尋ねる俺に、宮本は頭を抱えたまま口を開く。

「前回のテストでは、何とか赤点は免れた」

 免れたという事は、赤点になるかならないか、ギリギリの点数といったところか。
 前回のテストは、1年の3学期のテストだからそう難しい筈じゃないと思うんだがな。
 基本的に3学期のテストというのは、勉強する期間そのものが短いこともあって、テスト範囲は広くなく、どちらかと言えば難易度は易しい筈だ。
 それで赤点ギリギリという事は……正直なところ、今回のテストは相当危ないのは間違いない。

「うう、アルマー……どうにかならないか?」
「何故俺に聞くんだ? どうせなら順平や友近に……」

 そう言いながら視線を向けると、向けられた2人はそっと視線を逸らす。
 こうして見る限り、どうやらこの2人も成績という意味では決してよくないらしい。

「アクセル君、そこの三馬鹿トリオに関わっていると、アクセル君まで頭が悪くなるわよ」

 そう言ってきたのは、教室に入ってきた見知らぬ女……色黒なのが特徴的な女。
 いや、見知らぬじゃないな。何度か宮本と話しているのを見た事がある女だ。
 その女が、気安い様子で俺達の……いや、宮本の方に近づいてくるのだった。
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