ペルソナ3
1904話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ような勉強を以前にもした事があるから、勉強はそこまで苦手という訳ではない。
世界史や日本史といったところには色々と細かい違いがあるので、その辺りの齟齬を何とかする必要はあるが……それ以外に関して言えば、ほぼ問題ないというのが自分の判断だ。
実際、多少世界が違っても数学の公式が違ったり、物理法則が違ったりする訳でもないのだから。
……その辺りを絶対と言えないのが、様々な世界を旅している俺にとって怖いところだが。
「それで、宮本の成績は具体的にどれくらいなんだ?」
尋ねる俺に、宮本は頭を抱えたまま口を開く。
「前回のテストでは、何とか赤点は免れた」
免れたという事は、赤点になるかならないか、ギリギリの点数といったところか。
前回のテストは、1年の3学期のテストだからそう難しい筈じゃないと思うんだがな。
基本的に3学期のテストというのは、勉強する期間そのものが短いこともあって、テスト範囲は広くなく、どちらかと言えば難易度は易しい筈だ。
それで赤点ギリギリという事は……正直なところ、今回のテストは相当危ないのは間違いない。
「うう、アルマー……どうにかならないか?」
「何故俺に聞くんだ? どうせなら順平や友近に……」
そう言いながら視線を向けると、向けられた2人はそっと視線を逸らす。
こうして見る限り、どうやらこの2人も成績という意味では決してよくないらしい。
「アクセル君、そこの三馬鹿トリオに関わっていると、アクセル君まで頭が悪くなるわよ」
そう言ってきたのは、教室に入ってきた見知らぬ女……色黒なのが特徴的な女。
いや、見知らぬじゃないな。何度か宮本と話しているのを見た事がある女だ。
その女が、気安い様子で俺達の……いや、宮本の方に近づいてくるのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ