暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第116話 助っ人は順調のようです
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ても良いと言う事であろう?」

「な、誰だテメェ!?」


その拳を受け止めたのは、ラカンさんより更に一回り大きい金髪金眼の壮年の男。

目を引くのは、背中から生える、あまり似合わない純白の六枚の翼。

そしてこの、上から押しつぶされるような、"神気"の重圧。


「安心しろ、お前らの相手もキッチリ用意しているぞ。」

Side out


Side 愁磨

「やれやれ、我々を簡単に呼び出されては困るんだがね。天使達では仕事に差し支える。」

「お前は普段から仕事などしておらぬだろう。」

「んっだ、そりゃぁ……!」


一対一の状況を作るのに面子が足りなくなり、予定通り、『神』の連中を召喚した。

"紅き翼(アラルブラ)"と"大魔導士"に対応した奴らを送り出すと、新顔に向き直る。


「三人とは初めましてだな、いきなり呼びつけてすまない。」

「おぉお!私の様な者に何と勿体無いお言葉か!お噂はかねがね聞いております"魔人"よ!

我が名はファントム、"怪人"などと呼ばれております。」

「ふふふ、僕はトルメリア。君が倒した人の代わりに"雷"を受け継いだんだ。よろしく。」

「宜しく。お前さんらは待機しといてくれ。」


顔面を包帯でグルグル巻きにした、スーツにシルクハットとマントを装備した怪しい奴と、

茶髪で垂れた黒目の好青年っぽいのに挨拶を返し、旗を靡かせ、こちらを睨む甲冑を付けた

女にも一応の挨拶をする。


「と言う訳で、貴女は?」

「………我が軍の旗を見て察しがつきませんか、実力の割には勘が冴えないようで。

お仕事は熟しますので勝手にさせていただきます。」

「これは手厳しい。」


金髪ロングを三つ編みにした、印象としては外ハネショートボブっぽい碧眼の美少女。

王冠と剣を意匠化した特徴的な旗。見た目としてはジャンヌ・ダルクその人だが、若干

暗黒面入ってるのか、態度が刺々しい。

とは言え、(年代的にも)新人が裏切って職場での風当たりを強くする事はしないらしい。

安心出来た所で、戦線を確認する。


主戦力たるネギは『雷天大壮』状態でバフありフェイトと互角、"紅き翼"と"大魔導士"も

"神"がそれぞれタイマンで圧倒してくれている。

麻帆良組は連携さえなければ、イレギュラーが有り得るのは覚醒した明日菜だけだし、それが

覚醒したとしても、相手はノワール。魔法無効は無駄、全力の百倍出そうと格闘で掠らせる事

すら出来ない。つまり、今のこの状況は向うの"詰み"状態の筈だ。


「さぁ、誰がどう出る?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ