ハイスクールD×D 革新のリアン5
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れを真似して書いてくれ。このサインだけは練習しておくように」
「これ、何が書いてあるんですか?」
「領地の権限の移譲書。眷属になる前に言っただろう。金は幾らでも積んでやるとな。レートや物価なんかも後で教えてやる。まあ、ドルに近いからなんとか分かるはずだ。このカードのここにサインとこっちの書類のここにサインと血判」
「クレジットカード?」
「冥界の物だがな。領地からの利益が入る口座と使うためのクレジットカードだ。上限はないから好きに使え。よっぽどの買い物、それこそ他の悪魔から領地を買い取ろうとする以外なら大抵のことは出来る。裏の奴隷商館を丸ごと買い上げてみるか?」
「いえ、結構です」
一誠が恐ろしいものを見るようにクレジットカードを見ている。
「ちなみにオレの眷属は全員持っているぞ。面倒事は金で解決できることなら金で解決しろ。冥界用の携帯だ。予め必要そうな相手は入れてある。日本語に対応させてある。操作は変わらない。あと、冥界での屋敷とそれを維持管理する奴隷の契約書、ここにサインな」
「あの、何処まで奴隷ネタを引っ張るんですか?」
「ああ、言い忘れていたがオレの財源の一部は奴隷産業だからだ。まあ、奴隷と言っても幾つかの種類がある。大きく分けると借金奴隷、犯罪奴隷の2種類。借金奴隷の方は強制労働が基本だ。強制と言っても日本のブラック企業よりホワイトな職場だ。そのホワイトな企業もオレがオーナーだ。あと、借金奴隷でも冥界の労働基準法に満たないものは教育を施して専門職として育てている。奴隷と言っているが派遣会社だと思ってくれて構わない。それに対して犯罪奴隷は一誠が思っている奴隷で間違いない。主に娯楽や実験体として引き取られていく。あとは語るまでもないだろう奴隷の割合は30:1程度だな」
「随分と借金奴隷が多いですね」
「これが冥界の現状でな。一般市民が大企業に務めるにはコネが必要になる。コネと聞くと悪いイメージが強いだろうが、推薦入学と聞けば話が変わるだろう。この労働者はこれだけの能力があると私が保証しますよ、と口頭で言うのがコネだ。推薦入学だと書類などが一緒に付いてくる。悪魔でコネを持つのは貴族家に長年務める執事やメイド、御用商人ぐらいな物だ。冥界では貴族の力がなければ絶対に上には上がれない制度になっている」
「まるで中世ですね」
「中世よりはまだましだが、近代とも言い難い。それが500年ほど続いている。信じられるか、これでもマシになったほうなんだぜ」
「なんというか、なんで続いているんですか?」
「簡単だ。冥界の政治でトップは4大魔王なんだが、やる気が無い、能力が無い、政治センスが無い。表向きはどの貴族達も従っているが、実際は裏で好き勝手やっている。しかも、その4大魔王は戦闘力
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