ハイスクールD×D 革新のリアン5
[1/11]
しおりを登録しました
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
また人外が結界に引っかかったか。いつも通りの手順で警告が行く。それを無視するまでは良い。普通に領地内で暮らしたりする分も良い。勧誘はギリギリだ。それ以上を行おうとした時点で排除して証拠の一切を消し去る。いつも通りだ。
手足の長からの定期報告を読みながらコーヒーを啜る。最近になって懐かしの黒い泥水をようやく発見することが出来て上機嫌なのだ。未だにこんなものが生産されていたとは知らなかった。最近の軍隊でもここまで酷いものは飲まれていないだろう。ボードゲーム同好会でも大不評でオレしか飲まない程だ。オレは前世で慣れ親しんだ味だからこちらのほうが落ち着く。こいつと至近距離からの拳銃を受け止めて砕けないハードビスケットがオレ達のお供だったからな。
切り崩しは進んでいるな。よしよし、証拠もこれだけあれば言い逃れは出来ないな。別件でテレビ局の買収も出来ている。予算が豊富って最高だよな。色々とやりくりで頭を悩ませる必要がないって楽だわ。
計画を更に細かく修正している最中、少し前から領内にいる堕天使の一人が神器持ちに接触したと報告が入った。相手は、三エロの兵藤か。多少、龍の気配も感じられたからな。それに惹かれたか。中忍一人に下忍四人を護衛に当たらせる。それからバラキエルのコネで手に入れたアザゼルへのホットラインをつなぐ。
「久しぶりだな、アザゼル」
『おぅ、リアンか。どうした?』
「オレの管理する地域に不法に滞在する中級1、下級3の堕天使の集団が神器持ちに接触した。場合によっては排除するが構わんな?」
『あ〜、穏便に回収する可能性は?』
「対象は高校生、至って健康体。よほどのことがなければ死ぬのは当分先だな」
『分かった。現行犯でならこっちは文句はない。警告はしてるんだろう?』
「当然だ。おとなしくしていたから放っておいたが、はぐれ神父も揃え始めている。排除は決定事項だが、話を通しておくのが筋だろう」
『そうだな。さっきも言ったが、現行犯でなら文句はない。どう扱ってもかまわない』
「了解した」
通信を切り、手足に伝えておく。前世からの占星術に用いる札を取り出して兵藤の先を大まかに見る。
「戦いの神、命の女神、戦いの女神、恨みの神、妬みの女神、道化の神。中々楽しい結果だな」
英雄の相が出ている。今時の人間には珍しい相だな。だが、道化の神で微妙にぶれているな。場合によっては昔のオレ達のように堕ちるな。禍の団には人間だけで構成された部隊があったはずだ。堕としようはいくらでもあるな。囲い込むか?一旦は保留にしておくか?監視に留め置くか。
一応、ソーナにも伝えておくか。警戒はしてもらわないとな。釣りを行われたらたまらない。
それは一瞬のことだった。夕麻ちゃんが
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ