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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
0.5話〜槍兵と執務官 改定版
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いに見えないこともないな………」


私のつぶやきに同意するフェイト。


「でしょ?はやてはこんなことばっかりするんだよ!」
「男としては嬉しいかぎりだな。で、フェイトは今どんくらいなんだ?」


そんなことを言ったランサー。後ろのフェイトが震えている。
これは展開が予想できるな。


「す、す、す」
「す?」
「スケベー!!!!」


バチーン、と小気味良い音が部屋中に響いた。
昔、自分もこんな風に叩かれたことがあったなぁ、と物思いにふける私であった。




side ランス


「全く、いい一撃だったな」
「ご、ごめんなさい………」


フェイトは見るからに落ち込んでいる。


「ったく、気にしてねぇからあんまり顔曇らせねえでくれや。美人が台無しだぜ?」


浮いた台詞を言うが、頬に紅葉がしっかり浮かんでいるため、全然格好がつかない。


「はわわ………び、美人!?」


しかし気が動転していたフェイトは真っ赤になってしまった。


「おいおい、大丈夫か?」
「だ、だいちょぷ、れす」


………全く大丈夫ではなかった。と、都合よく一つの部屋を見つけたので話題をそのことに移す。


「お?ここはなんだ?」
「ふぇ!?………えっと、ここは管制室です。戦闘時にロングアーチが指示を飛ばすための部屋になります」
「ほー、指令室、ってとこか。それよりもよぉ」


そう言いながらフェイトを見ると無意識かはわからんが胸を隠していた。
腕でつぶれて逆にいい光景だ。


「なんでしょう?」
「敬語は止めてくれねえか?これから俺はあんたの部下になるんだぜ?」
「で、ですが………」


煮え切らないフェイトにこちらもカードを切る。


「あいつには敬語じゃねえのにか?」
「う、うう………わ、わかりました」
「既に敬語じゃねえかよ……ククッ、はははははっ!」


わかったといいつつも敬語の抜けないフェイトのテンパりようがおかしくて思わず笑ってしまう。


「何が可笑しいんですか?」
「いやなに、俺に苦手意識でもあんのかなってよ」
「そ、そんなことは……」


その反応。あるって言ってるようなもんだよな。


「あるのか。ま、初対面からあんなだもんな。ねぇほうがおかしいか。お、ありゃなんだ?」
「ああ、あれは……デバイスの調整室です。ここでデバイスマイスター達がデバイスの調整を行っているんですよ。覗いて見ます?」
「いや、邪魔になるだろ」
「いえ、今の時間はそんなに忙しくないはずですから」
「そうか。そんならちょっくらいってみるか」


そういって俺たちは調整室に入った。




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