ペルソナ3
1903話
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悪いと思って貰おう。
そんな感じでタルタロスから外に出る。
空を見上げると、そこにあるのは月だ。
前回の満月からまだそれ程経っている訳でもないので、まだ丸い……と言っても問題ないような形をしている。
「次の満月まで1ヶ月くらいか。……さて、どんな事になるのやら」
「そうね。でも、満月の度にイレギュラーシャドウが現れるとなると、これからは毎月面倒な事に巻き込まれそうだけど」
俺の隣にやってきたゆかりが、月を見ながらそう呟く。
それでも実感のようなものが殆どなかったのは、ゆかりが直接イレギュラーシャドウと戦った事がないからだろう。
先月のイレギュラーシャドウは有里が1人で倒したし、今回のイレギュラーシャドウはゆかりが到着するよりも前に俺が倒した。
勿論満月になるとシャドウの凶暴さが増すというのは経験してるだろうから、大きな実感を持ってはいるだろうが。
「それでも、いつ起きるのかが分かってるだけマシなんじゃねえか? 何も知らない状況でいきなりそんな事が起きると考えれば、緊張感が持続しねえだろうし」
荒垣も俺の隣にやってきて、そんな風に言う。
まぁ、それは間違っていない。
幾つもの戦場を経験した俺はともかく、他の面々……特にゆかりを始めとして、つい最近まで一般人だった者も多い。
そう考えれば、やはりいつイレギュラーシャドウが出現するのか分かっているというのは、非常に大きい出来事なのは間違いなかった。
「アルマー? どうした? そろそろ帰るのだろう?」
後ろから聞こえてきた桐条の言葉に頷き、俺はそちらに歩き出すのだった。
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