0246話『レイテ沖海戦、前篇終了、冬に備えての宴』
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「提督のその素直さも美徳よ」とか「これで心のもやもやもやっと晴れたねー」とか色々と言葉が飛び交っていた。
よかった、みんなに嫌われないで……。
それで私は気を取り直して、
「それじゃ少し変な空気になっちゃったけど、今回新たに仲間になった四人の自己紹介を改めてやろうと思う。みんな、待たせてしまってごめんな。上がってきてくれ」
「「「わかりました」」」
私の言葉を合図に壇上へと上がってくる佐渡、対馬、しおん、涼月の四人。
「最初は、そうだな。佐渡、君から行ってもらってもいいか?」
「おっ、最初は佐渡様かい? いいよー。最初をビシッと決めてやるぜ!」
ニシシッ!と笑みを浮かべながら佐渡がマイクを取ってみんなに向かって宣言する。
「あたしは択捉型海防艦三番艦の佐渡様だー! この鎮守府にはすでにえととまつがいるからあたしの性能はもう大体わかると思うけど対潜掃討で活躍するから期待してくれなー! よろしくー!」
そう言ってビシッと決める佐渡はカッコいいと思う。
外野の深雪から「この深雪様とキャラが被ってるぞー!」とかヤジが飛んできたり「やんちゃっ子も素晴らしいな……」という長門の囁きが聞こえてきたり。
「ありがとう佐渡。それじゃ次は対馬、頼んだ」
「ふふふ……わかりました」
対馬にマイクを渡して壇上に上がる対馬は、
「それでは……私は択捉型海防艦七番艦のつ・し・ま……です。よろしくお願いしますね。この鎮守府には危険がいっぱいなのかはこれからの生活で見極めさせてもらいますね、楽しみです……うふふ」
対馬は最後まで子供らしくない妖艶な笑みを浮かべている為に鹿島とか夕雲が戦慄の表情をしながら「あの子、侮れないわ……」と呟いていたり、他にもあまりにも子供離れしている対馬の態度に駆逐艦の子達からは「おー、大人だー」という声が複数上がっていた。
「あ、あはは……。対馬、ありがとう」
「いえ……司令もこれから見させてもらいますね? 不思議を探求する身としては一番の対象ですから」
「お手柔らかにな……」
「うふふ、はい」
やっぱり冷や汗が出そうになるな、対馬を相手にしていると。
まぁ気を取り直して、
「それじゃ次はしおん、君だ」
「わかりました。それではご紹介に与りました伊400こと、しおんです。妹のしおいがお世話になっているそうですがこれからは私もみなさんとお近づきになりたいですのでよろしくお願いしますね」
そう言ってしおんは頭を下げていた。
それに対して「しおんさーん! 今度は第一潜水隊のみんなで運河にいこうねー!」とイヨが叫んでいたり、「はっちゃん、歓迎しますね。一緒にオリョクル頑張りましょうね」と珍しくはっちゃんが勧誘していた。
「しおん、ありがとう。それじゃ最後を飾
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