第七章 C.D.の計略
うたわれるもの
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った。
果たして、有効なのか。
響鬼のパワーは、実を言うとかなり高い。
パンチ力20t
キック力40t
この数値は、あくまでも基本的な記録の数値だ。
それも、紅でも装甲でもない、基本形態での。
だが、すでにこの時点で彼のこの力は
「タァッ!!」
ドドォッッ!!
『がブォッ!!!?』
仮面ライダークウガのアルティメット系を除き、最上位に位置するものである。
ドォン!!!
大地を震えさせ、顎から落ちていく黒ウィツァルネミテア。
うつ伏せに倒れ、バキバキに砕けた上顎が、下顎とズレて噛みあわされる。
「むぅ・・・こういうのは何ともおかしな感じがするものだが・・・・行くぞ、迦楼羅!!!」
「キュロロロロロロぉぉぉぉォオ!!!」
倒れ伏した黒ウィツァルネミテア。
それを好機とみて、トウカが迦楼羅へと指示を飛ばした。
一気に地面まで急降下し、黒ウィツァルネミテアの左肘へと突っ込んでいった。
そしてとんぼ返りで急上昇。
接したその一瞬で、トウカの斬撃は地面と一緒に黒ウィツァルネミテアの腕を切り落としていた。
ボゾボゾとその傷口から血のように土塊を漏らしていく黒ウィツァルネミテア。
だが、立ち上がった瞬間にショウの投げ放った魔導八天のうちの二本が、ひざ裏に刺さりガクンと地面に付いてしまう。
体勢を崩したそこに、ハクオロが飛び掛かっていって黒ウィツァルネミテアの首を脇で抱えた。
右腕を絡めて抑え込んだ首は逃げることを許されず、左腕の爪で殴られ続けた。
響鬼の一撃でひび割れていた顔面は、さらに砕かれてボロボロになっていく。
だが、逆にその拳に噛みついた黒ウィツァルネミテア。
このままいけば、手首から先を食いちぎれる。
しかしそこに飛び込んできたショウとトウカが、頬の筋肉の左右を切り裂いてダラリと顎が下げた。
ハクオロの拳は、そのだらしなく開いた口に向かって突っ込まれた。
その中で気味の悪い舌を掴み取り、強引に引きちぎって放り棄てた。
『ごぼぉ・・・・!!!』
「威吹鬼ィ!!!」
「はい!!これで・・・・いけます!!!」
サラマンダーに乗り、周囲を駆け巡っていた威吹鬼が黒ウィツァルネミテアの全身に鬼石を打ち込むことに成功。
準備はできたと叫び、響鬼がそれにこたえる。
音撃棒を振り上げ、さあ叩き込もうとした瞬間
『舐めるな!!!』
ドォッ!!と黒ウィツァルネミテアの全身から黒い煙のようなものが噴き出した。
それは実態を持っており、触手のように伸びると、向かってきた響鬼、止めようとしたハクオロ、更にはショウにトウカ、威吹鬼まで
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