第七章 C.D.の計略
うたわれるもの
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「アームドセイバー!!」
が、響鬼はそれを察知していたかのように、装甲声刃に自らの咆哮を当てていた。
それはそのままダイレクトに音撃へと変換され、炎のような迸りを以って刃を形成した。
長さにして、15メートルはあろうかという炎の刃となった装甲声刃。
そして、襲いくる黒ウィツァルネミテアに向かって、振り返りざまに刃を振り上げ、その体を逆袈裟に切り裂いた。
『グゥぁあああああ!!』
オォン、オォンオォン、オォン―――――!!!!
巨大な黒ウィツァルネミテアの身体を駆け巡る音撃。
そしてそれがピークに達し、その肉体全てを浸透しきって
「悪鬼、退 散」
ドォン――――――!!!
バラバラと落ち葉や土塊が降り落ち、触手に捕らわれていたハクオロやショウ、トウカ、威吹鬼が解放される。
カツーン、と
大地の太鼓の上に、絶鬼の音撃棒と音撃鼓が落ちた。
首だけの変身を解く響鬼。
絶鬼の音叉を鳴らし、太鼓の上のそれらと一緒に置いた。
見上げる。
月は綺麗だ。
そう、200年前とは違っているかもしれないけど。
これが、今の俺たちの月。
to be continued
仮面ライダー絶鬼
変身者のコードネームは「絶鬼」
本名を絶之清という、元侍の鬼。
過去に発生した「オロチ現象」を沈めた鬼である。
元々は「勧善懲悪」を地で行く男だった。
だが正義かと言われればそれは違い、相手が悪である以上それが誰であろうと斬るような侍だった。
(盗みを働いた息子の腕を切り落としたこともある)
それを見て、彼の友人は「完全懲悪」などと言っていた。
森を進む中悪漢を斬り捨て、その流れる血の怨嗟から生まれた魔化魍にその場で襲われ瀕死になったところを当時の鬼に救われた。
魔化魍の存在を知った絶之清は、当初こそ人の悪意から生まれる魔化魍を断つにはやはり人を断つしかないという考えに至ったが、当時の公家の鬼「威吹鬼」に諭され、長らくともにいるうちに軟化していった。
今まで斬った人々を弔いながら、自身も魔化魍を倒すための鬼となる。
その実力は当代の鬼の中では最強ともいわれ、さらに上位の力(響鬼における「紅」に当たる)を習得している。
オロチ現象が発生し、以前より思いついていた「大地に音撃を叩き込む」方法を提案。
反対が多い中、一部の者の賛同を得て半ば強引に実行。
反対派の中には友である公家威吹鬼もいたが、彼個人としては賛成していた。
だが当時は戒律に厳しく、公家がそのような個人の意見を出すことは許され
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