第七章 C.D.の計略
打ち合う強者
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・・だが、話は聞いていた。私も協力しよう」
話に入ってきたハクオロが、協力を申し出てきた。
彼としても、自らの国民を危険にさらされたのだ。黙っているわけにはいかない。
「んで、結局どこで手駒を集めると思う?」
「あいつは200年前から復活した男だ。今の時代にコネがあるとは思えない」
「大地の太鼓・・・・絶鬼の生まれたそこになら、何か手がかりがあるのではないか?」
「確かに・・・それに、あそこなら何かをするにはもってこいだな」
大地の太鼓、という単語が出てきて、ショウが考えていたのは一つの可能性だ。
もしも、あの絶鬼がなりふり構わず「浄化」をするとして、もしそのうえで手駒が必要となれば、それは別に「賢い手駒」である必要はない。
「暴れればいい。破壊すればいい。人を根絶やしにすればいい。それが目的ってなら・・・・」
「使うのは魔化魍でもいいってことか」
「んじゃ、なおさら大地の太鼓だ。行こう!」
ザッ!と立ち上がり、身支度をするヒビキ。
京介に一声かけて、お前はここでゆっくりしてろと伝えておく。
ハクオロは、ベナウィにこの場を任せてウォプタルに跨る。
付き人に、今回はトウカがついていくこととなった。
そしてショウは、パキパキと手を鳴らし、パンと頬を叩いて気合いを入れる。
これは自分の後始末だ。しょうもない過去の清算を、今つけなければならない。
その日のうちに、四名はトゥスクルを出た。
向かうは関東。その山奥の地。
ススキの生える、大地の太鼓のある遺跡だ。
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ぐ・・・ぅお・・・・
あ奴め・・・・なかなか強烈な一撃を・・・・・
このような悪鬼どもの力は借りたくなかったが、致し方あるまい。
この世から、悪となるものは完全に排除せねばなるまい。
「浄化・・・浄化だ・・・・」
フラフラと、男が森の中を進んでいく。
そして風が吹き、その場から消えた。
向かうのならば、あの場所だ。
自分の眠っていた、あの忌まわしき穴の場所。大地の太鼓の遺跡である。
「魔化魍が生まれ、満ち、戦いが起こるだろう。愚劣なるものは食われ、高尚なるものが残る・・・」
そうだ。
戦いとは、最後に優れたものを残す淘汰の手段だ。
戦いとは浄化だ。
醜いものを滅ぼし、生き残った者は強く素晴らしい・・・・
「世の浄化を始めよう。悪は許さん―――――絶対にだ」
to be continued
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